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2006年1月19日 (木)

File.2 映画の誕生

サイトオープン早々から堅いお話で恐縮ですが…、いちおうは映画に関するサイトなので映画の始まりについて書いてみようと思います。映画の誕生に触れる際に避けては通れないのが写真とのかかわりです。映画は写真の発展形として誕生したもので、その原型は写真にあります。

写真史に詳しい方ならご存知であろうと思いますが、写真の起源は1822年に遡ります。フランスのニエプス氏がアスファルトの感光性(光で化学変化を起こす性質)を使った画像形成を実現させます。俗に言うヘリオグラフィーです。

次いで実用化されたのが1839年にフランスのダゲール氏が考案したダゲレオタイプです。これは銀板をヨウ素蒸気へ入れて感光性を生むというもので、現在の写真のおおもとと言えるものでした。

時を同じく1840年、イギリスのタルボット氏によってカロタイプと呼ばれる現在の写真とほぼ同じシステムである「ネガポジ法」を確立し、特許を取得します。これはネガを作ってポジ画像を作るという写真の複製が可能という機能を生み出しました。これが写真と映画にとって不可欠な機能であることはいうまでもありません。また、タルボット氏は世界初の写真集を刊行した人物としても知られています。これは「自然の鉛筆」と名づけられ、写真集の元祖として著名です。

その後、多くの研究者によって感光材料の進化が進んでいくと同時に、写真という静止画ではなく動画を実現させようとする者が現れました。

1893年、発明王エジソン氏がキネトスコープを制作。ジュークボックスのような箱の中に連続性のある写真を回転させることで動画を見せる機構を持ち、現在の映像技術の原点となります。しかし、いま現在一般的なスクリーンに映写する方式とは異なり、多くの人々が鑑賞することはできませんでした。

その後1895年にリュミエール兄弟によってシネマトグラフ・リュミエールが作られ、スクリーンに映写するという現在の映画上映の雛形は完成されます。世界最初に映写された作品は駅のホームに蒸気機関車が到着するワンショットの短い映像でしたが、生まれて初めて映画を見る観客はその迫力に驚き、眼前に迫る機関車から逃げようと我先に出口に殺到したという逸話が残っています。ちなみにリュミエール兄弟の父アントワーヌ氏は写真館を営んでいました。ダゲレオタイプの存在を知り、肖像画家から写真館へと転身した人物です。

こうして映画は産声をあげました。

1902年には初の物語構成を持つ劇映画として「月世界旅行」(ジョルジュ・メリエス監督)が制作され、以後映画は表現・技術の両面から常に進化を遂げていきます。

私たちが楽しんでいる映画には、多くの先人たちの汗と努力が活かされてきたのですね。

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