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2006年1月23日 (月)

File.8 表裏一体のポスター

映画の宣伝ツールとして重要な役割を果たすものにポスターがあります。駅広告や街頭掲示板のほか映画館にも掲示され、最も人々の目に触れやすい広告のひとつです。ポスターのビジュアルは作品のイメージビジュアルに直結し、作品に対する印象も左右する重要な宣伝媒体です。
映画業界ではこういったポスターを中心とする宣伝ツールのことを宣材(センザイ)と呼びます。ポスターは大作だと数種類のデザインが制作されたり、紙質や印刷方法に特徴が出るなどお金や手間のかかったものになり、
作品の主要登場キャラクターごとにポスターを制作するようなことも、たまにですがあります。

映画の宣伝ポスターには大きく分けて2つのサイズがあり、大きいサイズがB全(728mm×1030mm)、小さいサイズはB2(515mm×728mm)と呼ばれます。印刷やデザイン分野に興味のある方なら聞いたことがある単位かもしれませんね。これはあくまで規格上の紙のサイズの名称です。映画館の入口などに貼ってあるのはたいてい大きいB全で、街頭の案内板などにはB2が使われることが多いようです。

通常はポスターといえば裏面には何も印刷されていませんが、映画の宣材B全ポスターでは裏面にも表面と同様の印刷が施されているものがあります。裏側なので絵柄の左右は表と逆になり、どちらが表裏かはすぐに分かるのですが、なぜ人目に触れることのない裏面までしっかりと手間をかけて印刷するのでしょうか? 
これは、映画館にあるポスター掲示用のケースに答えがあります。このケースには裏側に蛍光灯が仕込まれており、その透過光でポスターがよりよく見えるようになっているのです。ファーストフード店のメニューボードと同じような構造ですね。よって、
裏面印刷のしてあるポスターはそうでないものよりも、より美しく効果的に掲示することができるのです。紙質もB2よりB全のほうが厚めの良質紙が使用されます。コレクターの間では片面印刷のものより上記のような両面印刷(ダブルサイドと呼んだりします)のほうが好まれるとか…。

映画館は土曜日が新作公開日となることが多いので、劇場内のポスターも金曜日の営業終了後に総入れ替えをします。掲示数の多い劇場だとこれが結構な大仕事で、新作ラッシュのときなどはフロアスタッフ総出で行われることもあるほどです。普段は見えないポスターの裏面にまで凝らされた工夫・・・、映画のヒットとポスターの力の入れ具合は表裏一体!?

ミニシアターグラフィックs―チラシ・パンフレット・グッズなど単館映画の宣伝ツール特集

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