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2006年1月20日 (金)

File.5 空飛ぶ映画館

企業間のサービス合戦が当たり前のこのご時勢、航空会社も例外ではありません。ヒートアップするサービスの一つとして長距離路線では映画の上映が行われることがしばしばあります。以前は数列おきに設置されているTVモニター(またはスクリーン)での上映が一般的でしたが、最近ではシートに個別のモニターを用意している機種も少なくありません。とくにファーストクラスでは完全リクライニング仕様で映画を鑑賞できるとあって、場末の映画館よりも快適だったりすることさえあるようです。

さて、機内上映をご覧になったことのある方であればお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで上映される作品は新作および準新作が多いという傾向があります。作品は航空会社と配給会社間の契約で選定され、DVD化やTV放映よりも格段に早いタイミングで提供されています。日本の配給会社との契約であれば劇場公開日より早く上映されることは戦略上原則的にありませんが、他国のエアラインの場合や国内エアラインでも作品の製作元(海外作品)と直接契約が結ばれた場合は日本劇場公開日よりも早く機上で上映されることがあります。これが楽しみな方もいらっしゃるかもしれませんね。

機内上映作品の選出にはおおまかな基準があり、これをパスしないと上映することはできません。暴力描写や性的描写、反社会的内容の作品はNGとされます。また、交通パニック系や航空機がトラブルを起こす内容の作品も当然ながら敬遠されますが、なかには例外もあります。キアヌ・リーブス主演の大ヒット作品『スピード』(1994)では爆弾の仕掛けられたバスが航空機に激突して大爆発を起こすシーンがありますが、激突シーンを完全にカットした機内上映用のバージョンが存在しています。上映される場所の影響で作品内容が改変された珍しい例です。

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