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2006年2月 1日 (水)

File.17 映画館従業員は図工がお得意!?

映画館でお客様を出迎えるのは従業員だけではありません。劇場内に設置されている立て看板も、作品をPRしながらお待ちしています。この立て看板のことを通称でスタンディーと呼びます。

スタンディーは宣伝材料(宣材)のひとつで、配給会社や広報代行会社が制作を依頼して劇場に届けられます。大きな映画会社の作品は無料配布の場合が多いのですが、そうでない場合は有料で買取ということもあります。

スタンディーも以前は主人公の形をかたどった物や映画のビジュアルイメージが印刷された段ボール製の単純なものが多数を占めていましたが、近頃は非常に手の込んだ“作品”が増えてきているのが特徴です。
電飾が仕込まれていて照明やLEDが点灯したり、センサー内蔵で人が近くを通るとしゃべりだしたり…。モーター駆動で稼動するギミックがつけられていたりと、年々制作レベルが向上しています。そのアイデア精神には感心させられます。

スタンディーは配給会社から段ボールに収められた形態で劇場に配送されてきます。たいていの場合、面が広く厚みは薄い形状をしています。そうです、完成品が送られてくるわけではなく、「小学○年生」のふろくと同じように劇場で組み立てるのです。
スタンディーの構造が複雑化されてくるにつれて難易度も向上してきています。主に映画館のフロア担当スタッフが組み立てを行いますが、工作が苦手な人や背丈の小さい人は苦労することも多く、得意なスタッフには逆に楽しみのひとつになっています。どこの劇場にもスタンディー組み立てのエキスパート(得意な人)が一人はいますね。

作品上映終了後は悲しいことに廃棄処分です。無断で再利用されないようにバラバラにしてから廃棄されます。配送元に返送されるものもあります。
スタンディーには著作権が発生するので、映画館側は基本的にお客様が写真撮影されることを敬遠します。実際に撮影して特に問題になった、なるということはほとんどないと思うのですが、片っ端から写真撮影するのは止めておいたほうがよさそうです。たまに配給会社公認で写真撮影OKのスタンディーも存在するので、見つけたらぜひ激写してあげてくださいね。

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