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2006年2月25日 (土)

File.32 すくい技

今回は映画の友・ポップコーン関連記事の第二弾です(参照 File.19 ポップコーン百花繚乱)

映画館では一部の劇場を除いて、その多くは売店でポップコーンを製造しています。売店内にポップコーンの製造機が設置されていれば、ほぼ間違いなく自家製であるといえるでしょう。製造方法はご存知の通り、乾燥させたコーン豆を高温で炒ることによって作られます。このときに弾けたものがポップコーンになるわけですが、不運にも弾けなかった豆はとても堅く、食べられるものではありません。

このような“不発豆”や製造過程で砕けてしまった豆はお客様にご提供できないため、きれいに弾けたポップコーンとそれを選別する必要があります。
製造機の脇はポップコーンをストックできるテーブルになっていて、選別はここで行います。テーブル面は多数の穴が開けられていて、テーブル上でポップコーンをかき回すことで穴に不発豆やカスを落とし、きれいなコーンだけが残るようになっています。言い方を変えれば“ふるい”をかける作業を行うわけです。

売店で買ったポップコーンに、カスが多く入っていたという経験をお持ちの方は多いと思います。このような場合はたいてい、先述のようなふるい作業を怠っていることが多いですね。しっかりとふるいをかけておけば、カップに混入するカスの量は飛躍的に減少します。しかしこれだけでは完全にカスを除くことはできないので、すくい方にも工夫・技があります。

ポップコーンをすくうときは、すくう前にストックしてあるコーン全体を下から上へと持ち上げるようにして空すくいをします。具体的にはコーンの山の下のほうにあるものを、上側のコーンに乗せていくように何度か空すくいをするのです。こうすることで、ポップコーンよりも重たいカスや不発豆は沈み、重量的に軽いきれいに膨らんだコーンだけが上側に残るのです。そこをすくえば、ほとんどカスが入ることなくお客様にご提供することができます。
しかし、現実にこのような
丁寧なすくい方をしている映画館やスタッフはあまりなく、多くはストックしてあるポップコーンをそのまますくっているように感じられます。これではコーンとカスや不発豆が混在している状態なので、カスの多く混じったものを買う羽目になってしまいます。

これらの作業は当然ながら売店担当の責任者がしっかりと教育しておくべきことです。教育がされていないのか、されていても実行していないだけなのかは分かりませんが、映画館といえども飲食業を営んでいる以上、カスの入ったポップコーンを販売することは好ましいことではありません。
みなさんも時間があればぜひ観察してみてください。売店スタッフがテーブルやウォーマー(貯蔵庫)で、ポップコーンをしっかりふるっているか。また、カップによそってお客様に提供する際に、カスが入らないようにしっかりと選り分けているか。これら基本が遵守されてる売店であれば、きっと満足のいくポップコーンが提供されているはずですよ。



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