File.39 伝説を呼ぶ!イッキミ
イッキミ。
それは東宝が運営するシネマコンプレックスのTOHOシネマズで行われる企画上映の一名称で、人気シリーズ作や新作関連作品などをオールナイト複数本立てで上映するイベントのことです。かつて多数あった名画座の深夜興行とまったく同じ上映形態ですね(参照 File.16 浅草から封切館が消えた)。
3月24日から4月14日までのなかで4日間、VIRGIN TOHOシネマズ六本木ヒルズにて“伝説を呼ぶ!オトナだけのクレしんNIGHT”が開催されます。TOHOシネマズいわく、「クレヨンしんちゃん作品の完全イッキミは初めての試み」ということで、開催期間の長さからも気合の入れようが伝わってきます。この時期にクレヨンしんちゃんのイッキミを行うのは、当然ながら新作『伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』公開に伴う宣伝企画だからです。
今回のイッキミは、いちばん早い上映回でも23時スタートなので、青少年は鑑賞することができません。以前にご紹介したように、東京都では18歳未満の青少年は、23時以降の映画館入場が条例で禁じられているからです(参照 File.35 良い子はお家へ)。
「子供向けアニメなのに深夜上映でいいの?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
たしかにクレヨンしんちゃんはドラえもんと連なる放送枠で、しんちゃんと同世代の幼稚園児~小学生の視聴者が多いテレビ番組です。PTAからは「子どもに見せたくないテレビ番組」リストで常連に挙げられるほど影響力も持っています。
しかしこの作品は元来、「週刊漫画アクション」という成人男性向け雑誌に連載されていたもので、ターゲット層もそれを狙って制作されていました(作品中に登場するアクション仮面などのネーミングはここから)。それゆえに大人の視聴者もまた多いのです。最初期には有名な「ゾウさんゾウさん♪」ギャグなど、かなり性的表現が多かったことでも知られています。大人顔負けの“ませた幼稚園児”と、日常のドタバタを丁寧にすくいとったストーリー展開が読者の心をつかんでいきました。
最近ではきわどい描写もすっかりと鳴りを潜め、家族で楽しめるホームドラマへ(?)と路線変更されました。作品の舞台となる埼玉県春日部市のイメージキャラクターにしんちゃんが起用され、海外でも放映されて好評を得るなど様々な分野で知られるようになっています。
“伝説を呼ぶ!オトナだけのクレしんNIGHT”は完全に、成人をターゲットにしたイベントなのですね。
注目なのが4月7日のプログラム。この日の上映作品は『爆発!温泉わくわく大決戦』+短編、『嵐を呼ぶジャングル』、『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』、『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の4本です。当作品の劇場版がお好きな方には垂涎のラインナップといっても過言ではないでしょう。
『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)と『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(2002)の2作品は特に大人向けの作劇となっていて、下品と思われがちだったクレヨンしんちゃんのマイナスイメージを大きく塗り替えた名作です。ノスタルジーと悲恋をメインテーマに置き、丁寧なストーリー展開と描写は評論家からも高評価を獲得。子どもの付き添いで見た親が逆に熱中&感動して号泣するという珍現象まで起きました。『戦国』は2002年度の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞し、お下品な幼稚園児はついに文化庁までもを黙らせたのでした。
予想ですが4月7日のイッキミは完売するかもしれません。この日は通常上映の終了後、23時から上映開始となります。ファン必見のイッキミとなること間違いなしですね。新作のほうもどうぞお忘れなく!
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コメント
私はしんちゃんのモノマネ得意デス☆
…それは別にいいんですけど、しんちゃんの映画で感動して泣いたことあります(T_T)
最近は見てませんが、結構いいですよね~。
「伝説を呼ぶ!オトナだけのクレしんNIGHT」は…別にいいや(笑)
投稿: いおり | 2006年3月23日 (木) 22時25分
こんにちは、コメント&TBありがとうございます。スターウォーズ好きOLのdora-swです。
SWも大好きですが、ストレス解消にクレヨンしんちゃんは、毎週録画して見ています。なんか癒されるんですよね~。
そんな大人の要望を満たしてくれそうなイッキミですが、一人で行くってのは無いかな(^^;
投稿: dora-sw | 2006年3月24日 (金) 09時51分
いおりさんこんにちは。
しんちゃんの物真似…(´ω`;)
いおりさんのイメージがどんどん変わっていきます、はい。
自分もしんちゃんの映画で泣かされたクチです。
そういや『キテレツ大百科』でも泣かされたことあるなあ…。
dora-swさんご来訪ありがとうございます。
マニアックな内容とチャカされる当サイトですが、お楽しみいただけると幸いです。
クレヨンしんちゃんは確かに癒されますね。個人的にはひろしが好きです。
イッキミ、一人で行くのも全然OKですよ。私も映画はしょっちゅう一人で見てますから(>_<)
今回のイッキミはなかなか面白そうなので行くかどうか悩みます(~_~;)
投稿: 管理人:月夜野 | 2006年3月24日 (金) 19時58分
「イッキミだよ!ドラえもんまつり」とか、「タイムマシン-大人になってもドラえもんー」なんて如何でしょう。初期の名作ふたたび!
投稿: 足柄 | 2006年3月25日 (土) 02時20分
足柄さんこんにちは。
うーん、その企画もいいですねえ。
「魔界大冒険」
「海底鬼岩城」
「宇宙小戦争」
「鉄人兵団」
あたりの4本立てなら迷わずに見に行っちゃうかも…。
懐古趣味に走るのはあれなんですが、つくづく劇場版ドラえもんの初期は輝いていましたねえ…。個人的には「日本誕生」(1989)くらいまでが良かったですね。「雲の王国」(1992)は意外な展開でこれには驚かされました。
投稿: 管理人:月夜野 | 2006年3月26日 (日) 03時59分
私は一体どんなイメージを持たれていたのでしょうか…(´・ω・`;)
カラオケで「おらは人気者」歌ったら、「しんちゃんの代役できるよ!!」と言われましたよ(´∀`;A
投稿: いおり | 2006年3月26日 (日) 14時26分
>いおりさん
んー、まあその(^^ゞ
何といいますか。
イメージと実像が意外に違うと☆
「おらは人気者」聞いてみたいですねえ。
投稿: 管理人:月夜野 | 2006年3月27日 (月) 03時12分
今日のPart4は、またまた部屋が変更で、
265席の"Screen5"でやるようです。
(今日も行きますが)Part3に行ったときは、
8割方の入りだったんで、100人もいなかったんですけど。
大きすぎじゃないのかなぁ (^_^;
まぁでも、人が少ない分 ゆったりと見れて良いかもしれません。
もしかすると、
わざわざ大きい部屋にしたということは、
簡単な舞台挨拶があるのかも? (願)
投稿: やんまぁ | 2006年4月14日 (金) 19時27分
やんまぁさんこんにちは。
最終回は5階でやったんですね。
#5スクリーンは六本木では中堅、比較的大きな箱なので気合が入っていますね。
舞台挨拶はありましたか(笑)?
投稿: 管理人:月夜野 | 2006年4月17日 (月) 23時35分