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2006年3月26日 (日)

File.40 圧縮回収

映画館のなかには顧客サービスの一環として、上映終了後に退場されるお客様からごみを回収する業務を行っているところがあります。近年はごみの分別を細かく規定している自治体が増えており、分別回収は映画館でも大切な業務のひとつとなっています。今日はごみの回収についてお話いたします。

回収量が多いのは、劇場内売店で購入された飲食物のカップ類。シネコンではかなり大きなカップが使われているところもあり、やみくもに回収していると非常にかさばるのになってしまいます。回収後に集積所に運ぶ手間やごみ置き場のスペース確保、ごみ袋の節約のためにはカップ類をいかにコンパクトにするかがポイントとなります。

そこで最も合理的な方法、それは同じサイズのカップをひたすらに重ねて回収することです。単純なようですが、この方法が体積をいちばん減らすことができます。とくに回収量が多いのはドリンクカップとポップコーンカップなので、それぞれ小・中・大とサイズごとに重ねていって最後にごみ袋に詰めます。詰める際も、縦に入れたり横に入れたりと隙間ができないように工夫することで収納効率を上げることができますね。
地味で無駄な努力のようにも感じられますが、
一日に数千人を動員するような劇場では排出されるごみの量も大変なものになるので、コンパクトにまとめることはとても重要な技術といえるでしょう。潰して回収することもありますが、量が多いときには逆にかさばるうえに力や時間がかかるのが難点です。

紙製のカップとは材質の異なるもの、たとえばプラスチック製のストローやドリンクカップのフタは分別をします。もちろん、飲み残しのドリンクも別途に集めます。
これら回収作業は映画館のフロア担当スタッフの仕事で、混雑時はいかに素早く回収・分別できるかが問われます。
ごみの回収が終わらないと場内の清掃作業に入ることができないため、迅速に済ませる必要があるわけです。慣れてくると片手だけでカップとフタの分離&分別回収ができるようになり、両手で別々のカップを同時に回収することも可能です。フタとストローを分別することでさらにコンパクト化もできます。

映画館では他店購入の飲食物を持ち込み禁止としていることがほとんどですが(参照 File.4 飲食業で成り立つ映画館)、それでも実際にごみを回収すると他店購入品の多いこと多いこと。映画館側としてもお客様の配慮に頼るしかないため、回収の際には次回からのご協力をお願いすることが多々あるようです。お客様には気持ちよく快適に映画を楽しんでいただくことが大切なので、映画館もあまり強くはお願いできないというのが現状ですが、臭気の強い商品に関しては他のお客様にご迷惑がかかりかねないため、とくに配慮をお願いしたいというのが本音のところ。なかなか対応の難しいところです。
シネコンチェーンのMOVIXではオリジナルのプラスチック製ポップコーンカップを700円で販売しており、次回に持参するとポップコーン料金が割引になるというサービスを行っています。省資源のためにも優れたサービスだと思います。

映画を楽しんだ後は、ごみはごみ箱へ。当たり前のことですが、心がけておきたいことですね。ひとりひとりが心がけることで劇場をきれいに保つことができますし、その次の回を鑑賞するお客様も気持ちよく利用することができます。逆を言えば、清潔感ある映画館はお客様からもスタッフからも大切にされている映画館、と言えるのかもしれません。

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