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2006年5月20日 (土)

File.52 新宿松竹会館メモリアル 2

2006年5月14日に閉館した新宿松竹会館(新宿ピカデリー)を偲び、その姿を写真で振り返る連載の第二回目です。
前回は新宿松竹会館の建物を南側からご紹介したので、今回は正面の北側から見ていきます。


新宿松竹会館メモリアル Vol.2
~新宿松竹会館正面~




靖国通りと新宿松竹会館
新宿松竹会館の南側は細い路地ですが、北側は幅員のある靖国通りに面していて開放感があります。堂々としたその姿は新宿の風景の1コマとして多くの人の記憶に残っていくことでしょう。写真中央の建物は伊勢丹会館と伊勢丹メンズ館。



通りを挟んでの眺め
新宿駅から少々離れていることもあって取締りが緩いのか、自転車やなぜか屋台等がそこかしこに停められています。靖国通りと路上自転車群、そして新宿松竹会館。この雑多な組み合わせはここならではの風景かもしれません。



新宿松竹会館、北面のファサード
右隣の黒い建物は新宿アドホックビルで、周囲の建物が密接して建っていることが分かります。交差点越しのこの場所は、新宿松竹会館の全体を見通すことができるポイント。近くには花園神社があり、裏通りに入れば一転して静かな環境が残されています。



松竹ボウルの壁画とピカデリー入口の遠景
北側に隣接する歩道を歩いていると目にとまるこの看板は、松竹ボウルのもので6Fに入居しています。ド派手な色使いと愛嬌のある絵柄は強烈なインパクトを持っています。



北面大看板を見上げる
前回の記事では南面の小さな看板をご紹介しましたが、こちらは大通りに面していることもあってビッグサイズです。このサイズの手描き看板を掲げる劇場は本当に少なくなってしまいました。
靖国通りを挟んですぐ向かいになる歓楽街・歌舞伎町の映画館に比べると地味な存在だった新宿ピカデリーが、それでもなお映画館としての存在感を放っていたのはこれら看板たちの力によるものが大きかったように思います。



新宿ピカデリー正面玄関
ここがピカデリーのメインエントランスです。ハンバーガーショップの左側にピカデリー2・3に通じる地下への階段があり、その隣(チケット売場隣、ソフトクリーム旗のうしろ)にピカデリー1への階段があります。
ここにもミドルサイズの看板が掲げられています。南面に1つと北面にも看板2つ、新宿松竹会館は同じ作品の看板を最大で3つも掲げる、味のある映画館でした。
なお極小劇場として名高い新宿ピカデリー4のビスタ時スクリーンサイズは、写真にある『デュエリスト』の看板と同じくらいです。大きさを人物や自動販売機などと見比べてみてください…。



メインエントランスの見上げ
古き良き日本の大劇場でありながら、こうやってみるとテナントのおかげでどこかアメリカンな空気も漂います。このハンバーガーショップも建替えに伴って閉店です。繁盛していただけに惜しい。



新宿ピカデリーと松竹ボウルの大看板
このピカデリー看板は南側の看板とは異なり、地味ですが一応は電飾が装備されています(笑)。夜になるとひっそりと薄暗いネオン管に明かりが灯ります。まんが喫茶の電飾に完全に圧倒されているところが寂しい。



中央チケット売場
さて、新宿松竹会館は松竹プレイガイドという前売チケット専門店が入居しているとご紹介しました。それでもちゃっかりとチケット売場が併設されているところが憎い演出です。もちろんこの売場は正規料金を徴収されるので、松竹プレイガイドで購入したほうが確実にお得です。右手はピカデリー1への階段。この階段の先にも自動券売機が設置されており、看板と同様にチケット売場もバリエーションに富んでいます。
写真左手前に
さりげなく立っている「新宿ピカデリー4 絶賛上映中」の怪しい看板にもご注目。



北東側から見たエントランス
1Fでは複数のテナントが営業していますが、建物が解体されるのですべての店舗は営業を終了します。中央に見えるカレーショップC&Cも、ピカデリーと同じく5月14日に全営業を終了、2003年8月の開店だったのでわずか3年間の短い営業となってしまいました。
左手には閉館の告知看板が見えますね。


「新宿松竹会館メモリアル 3」に続きます。
File.51 新宿松竹会館メモリアル 1
File.37 新宿松竹会館が建替え


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コメント

月夜野さん こんにちは!
「新宿松竹会館メモリアル」興味深く読ませていただいています。
私のホームベース(?)は有楽町・銀座・日比谷地区の映画館だったので、ここは行ったことがなかったのですが、往年の映画館が消えるという一抹の寂しさは場所がちがえど感無量ですね。

昔、現ホテル西洋&テアトル銀座のところに、都内随一のシネラマの映画館「テアトル東京」があり、その最後の日に行ったのを思い出しました。
スター・ウォーズ1作目の封切りをみた記念すべき映画館で、小さな噴水のある前庭は並んでいてもゆったりしていて好きでした。
真っ赤なシートとカーペット。床がせり上がってスクリーンになっているあの作り。
映画を観たなぁという気分にしてくれる豪華な劇場でした。
最後の日の観客は「天国の門」を観ながらみな涙していました。映画にというよりも消えゆく映画館との豊かな思い出に。

シネコンができて、単館はどんどん減っていくのでしょうか?
有楽座、日比谷映画、スカラ座、みゆき座・・・どこもみんななつかしいです。
(年代がばれますね~笑)

月夜野さんの写真からは「新宿松竹会館」への愛情が伝わってきます。
とてもよい記録になりますね。

映画も映画館も時代もどんどん変わっていくのですね・・・。
(長くてすみません!)

投稿: Angelita | 2006年5月23日 (火) 13時34分

★月夜野さん、こんばんは!

先日は、当方にご来訪を頂きましてありがとうございます!

先に月夜野さんに御拝読頂けた、当方での私めのコメントにも書かせて頂きましたが、

うーん^^、いずれの写真も絶妙だなぁ…。

靖国通りに面した側での「新宿松竹会館」全景が見て取れるポイントや、また、紀伊国屋書店から伊勢丹に通じる路地など、ある程度以上に新宿の彼の地の界隈に知悉していないと写真に収め様の無い視点からでもって「新宿松竹会館」がここには見事に切り取られ納まっているように思え、まずは、何度も何度も見入ってしまいます。

今回のご連載、7回ほどを予定されているとのこと、

先ほど、こちらに、当方のトップ・ページからスムースに^^飛べるよう、
リンクを取らせて頂きましたのでご報告させてください。

一映画ファンとして、これからも、月夜野さんと少しずつでも御交遊頂きたく、
まずは、改めまして、今後とも宜しくお願い申し上げます!!

投稿: ダーリン/Oh-Well | 2006年5月24日 (水) 03時47分

Angelitaさん、こんにちは。
Angelitaさんのホームベースは有楽町界隈なのですね。有楽町・日比谷と新宿は日本の代表的映画街なんだなって感じます。

テアトル東京は恥ずかしながら私はその存在については名前でしか知りません。実際に訪れたことがありません。第一作目の『STAR WARS』をご覧になられたというのはうらやましい限りです。もしかして70mm?
最終日が『天国の門』というのはしみじみしそうです。

時代とともに映画館も変わっていきます。新宿ピカデリーのような巨艦は近い将来に絶滅してしまうようにすら感じます。もう松竹は丸の内ピカデリーと梅田ピカデリーのみですしね。
この記事が良い餞になればと思います。


ダーリン/Oh-Wellさん、こんにちは。
お褒めの言葉、恐れ入ります。
同じような写真が多いのが心苦しいのですが、こういうお言葉を頂けると大変嬉しいです。南面はご承知の通り路地に立地しているので、伊勢丹パーキングから撮影したり工夫はしてみました(笑)。

無くなってしまえばもう撮影することも叶わないので、今後も暇があったら撮影してみたいと思ったりもしています。映写室など裏側も覗いてみたかったのですが、さすがにそこまでやることは気が引けました(^_^;)

新宿松竹会館に精通しているダーリン/Oh-Wellさんにご満足いただけるよう、精進してまいります!

投稿: 管理人:月夜野 | 2006年5月24日 (水) 06時08分

月夜野さん
そうです。70mmですよね(笑)
チラシにも必ずシネラマって書いてありました。
スター・ウォーズ1作目と2作目はすべてテアトル東京でみました。
3作目の時はもう閉館してしまい有楽座での上映でした。
ランチ持参で1日3回。入れ替え制ではなかった時代だからできたことですね。
初公開の時、昔の日劇には何と3千万円(!?)のSWの看板があり写真撮りましたっけ。(新幹線からよく見えました)
丸の内ピカデリーと丸の内松竹も昔の建物でした。マリオンができる前のことです。
東銀座の松竹セントラルもなくなってしまいましたよね。

こうして月夜野さんが愛情をもって写真に撮られて、しっかりと記録されているのは、素晴らしい事だと思います。
続きも頑張って下さいね!


投稿: Angelita | 2006年5月24日 (水) 15時28分

Angelitaさん、こんにちは。
70mm!シネラマ!まさに大劇場ならではの感動と興奮の上映だったのでしょう。1作目のファーストカット(スター・デストロイヤーの登場)や、2作目のアステロイド・フィールドチェイスは大迫力だったことでしょう。
お弁当持参で一日三回もこのうえない贅沢ですね。シネコンではかなわぬことです。

きっと、千人クラスの大劇場は有楽町マリオンが最後になるのだと思います。建築年度が新しいので今は安心ですが、あと30年もしたらマリオンもどうなってるか…。大阪梅田のHEPナビオとマリオンが無くなるとき、「旗艦」と呼ばれる大劇場は姿を消すことになるのでしょう。

ご旅行楽しんできてくださいね!一路平安!

投稿: 管理人:月夜野 | 2006年5月26日 (金) 05時08分

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