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2006年5月23日 (火)

File.53 新宿松竹会館メモリアル 3

2006年5月14日に閉館した新宿松竹会館(新宿ピカデリー)を偲び、その姿を写真で振り返る連載の第三回目です。
過去2回で新宿松竹会館の建築を見てきました。今回はさらに近づいて建物を見ていきたいと思います。


新宿松竹会館メモリアル Vol.3
~新宿松竹会館のディティール~




新宿松竹会館北面のファサード
靖国通りに存在感を示すこの姿も、来月6月からは解体工事のため見られなくなります。せっかくの手描き大看板が、イチョウの木で隠され気味なのがちょっぴり残念。




外壁のディティール
コンクリート打ちの外壁は装飾もなくシンプル。年月を重ねた建築ならではの、深みのある色合いが建物を彩っています。




南面の全景
新宿松竹会館南面をお向かいの建物から俯瞰してみました。歩行者と自動車が入り乱れる狭い路地に、敷地一杯に建っている様子が分かります。




新宿ピカデリー大看板
前項の写真と同じ位置からだと、大看板をほぼ同じ視線から見ることができます。お世辞にもキレイとはいえない薄汚れた表情が寂しさを漂わしているようです。





外壁とウインドウ
窓ガラスは縦長で窓の形状は正方形に近いですね。さすがにガタがきていて、窓を開閉しようとすると滑りが悪く、窓ごと落下してしまうのではないかとハラハラしてしまいます。




新宿ピカデリー4と松竹プレイガイド周辺の賑わい
撮影した日は休日で、多くの人々がこの通りを行き交っていました。奥から新宿ピカデリー4、松竹プレイガイド、自販機群です。レトロな外壁も相まって、昔ながらの興行場の雰囲気を色濃く残す風景ですね。
新宿松竹会館の外観ディティールは、見方によっては旧来の駅舎建築にも似ている印象を受けます。下側の青い物体は伊勢丹のシャトルバス「シャトルコーチ」です。





新宿ピカデリー4入口のボウリングピンオブジェ
新宿ピカデリー4の入口は松竹ボウルの入口を兼ねています。その目印となるのがこの巨大なピンのオブジェ。松竹ボウルは6Fにあるのですが、エレベーターが無いので階段で上ります。
その途中に姿を現す新宿ピカデリー4は著名な極貧シアター。踊り場から見えるその入口はロードショー館とは思えぬチープさです。




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ピカデリー4入口の猥雑
入口脇は各種サインボードが溢れていて雑多な様相を呈しています。「絶賛」と書かれた看板が哀愁を誘う…。ピンのせいでほとんど目立ちませんが壁面に上映作品のタイムスケジュールがきっちりと掲示されています。
株式会社松竹シネプラッツは新宿ピカデリーや松竹ボウルの運営主で、2003年設立の若い会社です。新宿ピカデリーと同じ日に閉館した上野セントラルの運営も担っていました。以前は松竹第一興行の管轄だったのですが、すでに解散しています。





1Fに入居するウェンディーズの正面風景
映画を観る前は待ち合わせに、映画を観た後は映画談義に。多くの人々の交流の場となったこのショップも閉店となります。
新宿松竹会館は傾斜した土地に立地している関係上、建物内にも複数のレベル(階)が存在します。画面奥手ほど高い位置になるため、奥側にある出入口は階段を上らないと外に出られません。その階段を下れば新宿ピカデリー2・3にたどりつきます。写真左の階段もそれです。
また、写真ではよく分かりませんが左手階段の上のあたりは禁煙席で、正面のフロアよりも一段高い位置にあります。新宿松竹会館は何かと段差の多い建築なのです。





新宿ピカデリーを仰ぐ
よく見ると壁面の一部が曲面構成になっています。特徴的な意匠があまりないこの建物の個性的な一面。このカーブは『デュエリスト』の看板裏にも続いています。どんよりとした空が、終焉が迫っていることを感じさせました。



「新宿松竹会館メモリアル 4」に続きます。
File.51 新宿松竹会館メモリアル 1
File.52 新宿松竹会館メモリアル 2

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コメント

月夜野さん、はじめまして。
いつも楽しく拝見させて頂いております。

新宿ピカデリーが閉館したのですね。
実は私の祖父(故人)は松竹の役員でして、
現役の頃に(2~30年前でしょうか)
当館の支配人か何かをしていた、
というのを親から聞いたことがありました。

別の記事に書かれているように、
確かにシネコン全盛の現在、昔ながらの
映画館は太刀打ちできないのでしょうね。
個人的にも、デートなどでお世話になった
映画館ですから、少し寂しくなります。

天国の祖父には、閉館の旨、心の中で
伝えておこうと思います。

投稿: OSSA | 2006年5月24日 (水) 01時55分

OSSAさん、ご来訪ありがとうございます。

おじいさまが新宿ピカデリーの支配人だったとは恐れ入ります。ご関係者の方からコメントを頂けて光栄です。
同時に、長い歴史を持った映画館であったことをしみじみ感じますね。親子3代で親しんできたお客様も少なくなかったと思います。

効率化を目指したシネコンが主流となって、こういった劇場も徐々に少なくなってきました。新・新宿松竹会館ではピカデリー1クラスの劇場は用意されていないですしね。私も少し寂しさを感じています。

またよろしければぜひ遊びに来てください。
お待ちしております。

投稿: 管理人:月夜野 | 2006年5月24日 (水) 06時30分

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