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2006年5月29日 (月)

File.55 新宿松竹会館メモリアル 5

2006年5月14日に閉館した新宿松竹会館(新宿ピカデリー)を偲び、その姿を写真で振り返る連載の第五回目です。
これまで四回に渡り新宿松竹会館の外観を振り返ってきました。今回は新宿松竹会館
なにげない日常風景を見ていきます。


新宿松竹会館メモリアル Vol.5
~新宿松竹会館 点景~



新宿松竹会館南側の路面
路面はご覧の通りタイル張りで整備されているのですが、この場所からタイルの密度が大きく変わっています。手前(西)ほど密で、奥(東)ほど荒くなっています。
ここはヒールを履いた女性にはかなりの難関で、ヒールが隙間に挟まって「靴が脱げた」、「転んだ」、「ヒールが折れた」という経験をした人は数知れません。
それを見越したものなのか分かりませんが、至近の地下通路には靴修理屋さんが店を張っています。




喫煙スペース!?
前項のタイル張り道路に面してこんな場所があります。自動販売機に挟まれた小さなスペース。ここはいつ頃からか喫煙スペース・待ち合わせ場所に利用されています。写真には写っていませんが小さな灰皿も置かれていました。
建物の解体に合わせてこのような光景も見られなくなりますね。




喫煙スペースから新宿ピカデリー4方面をのぞむ
新宿駅前から新宿三丁目~二丁目方面をつなぐ道で、幅員は細くても通行量は多い。
待ち合わせをする人、松竹プレイガイドでスケジュール掲示を眺める人、さくらやホビー館でゲームに興じる人、伊勢丹に向かう人。多くの人が様々な目的でここを通ります。




松竹プレイガイド正面
すでにご紹介した映画前売チケットの殿堂・松竹プレイガイド。インターネットで探すと、閉店を惜しむ声が多数見受けられました。
正面入口の様子を仰角で撮影しました。お店の雰囲気が掴みやすいアングルだと思います。




何を見ようかな?
掲示されている「上映中」の 表は非常に分かりやすく、常連さんの多いお店でした。ドアには『ダ・ヴィンチ・コード』のポスターが貼ってあります。
ここ新宿三丁目で「モナ・リザ」のビジュアルを見ると、どうしても
世界堂さんを連想してしまうのは私だけでしょうか(笑)。




熱心なまなざし
松竹プレイガイドにやってくる人の多くは、熱心な映画好きの方々だったと思います。ここでしばらく表を見つめ、おもむろに店内に入っていく光景は最近の映画館ではすっかり見られなくなったものです。
この日も多くのお客様でにぎわっていました。右後方は松竹ボウルと新宿ピカデリー4の入口を示すボウリングのピン形サインです。




運び出されるビデオテープ!?
ピン形看板の前に停められたトラックには、何やらビデオテープらしきものが大量に詰め込まれていました。いずれも新宿ピカデリー4の出入口から運び出されてきたものです。
新宿松竹会館の運営に当たっている松竹シネプラッツのもの、それともテナントの漫画喫茶のものでしょうか?




新宿ピカデリー4と松竹プレイガイドを見下ろす
路地を上方から見下ろすとこんな雰囲気です。写真は伊勢丹パーキングビルから撮影。
余談ですがパソコンのモニターではモノクロの諧調がなかなか表現できないですね…。この写真は思い切って4号紙相当のコントラストにしてみました。伊勢丹パーキングを利用しない当管理人には、フェンス越しのこの風景は新鮮なものに映りました。




ビルの窓ガラスに姿を映す新宿松竹会館
靖国通りを挟んで対面する、明治安田生命新宿東ビルに映った新宿松竹会館です。街路樹の間に、白い外壁を見せています。
新しい松竹会館がオープンすれば、映りこみの印象も大きく変わりそうです。




新宿区役所前交差点にて
新宿松竹会館を見渡せる交差点なので、この場所からの写真は何度かご紹介してきました。交差点で信号待ちをする人たちの背景に、新宿松竹会館を入れてみました。街の日常風景です。




ピカデリー正面にて
仲良く手をつないだカップルが『ナルニア国物語』の立て看板に見入っていました。時代の移り変わりで新宿ピカデリーは姿を消しますが、映画がデートの定番であることは今後も不変なのでしょう。
左側からチケット売場、ピカデリー1入口、閉館看板、ピカデリー2・3入口、ウェンディーズです。




もう一枚、今度はセピアで
良い雰囲気のお二人だったので、もう一枚縦位置で撮影。よほど『ナルニア国物語』に関心があるのか、熱心に見入っていました。
古臭い雰囲気の写真になりましたが、新宿松竹会館らしい1コマになったように思います。




横断歩道と松竹会館看板
ツアー団体さんの後方に、前回ご紹介した大看板と松竹ボウルの看板が見えます。人物のサイズと比較すると、とても大きな映画看板ということがお分かりいただると思います。極小映画館・新宿ピカデリー4のスクリーンより何倍も大きいです(笑)。




チケット窓口
シネコンではチケット売場のことを「BOX OFFICE」と呼びますが、新宿ピカデリーのそれには昔ながらの「テケツ」が似合います。それでもクレジットカード決済に対応するなど、しっかりと進化はしています。
新宿界隈ではまだ「テケツ」を持つ映画館が多数残っていて、入れ替え制の劇場にはないのんびりとした空気に風情を感じます。




新宿ピカデリー1ロビーに現れたチラシ群!
スタッフの発案か、ロビーには過去に上映された作品のチラシが群れとなって壁面を埋め尽くしていました。その数には圧倒されます。地階の新宿ピカデリー2・3も同様な掲示があり、閉館することを否応なく実感させられるディスプレイです。
新宿松竹会館建替え中の代替劇場となる歌舞伎町の新宿ジョイシネマのロビーには、以前から同様に上映作品のポスターが多数貼られています。小奇麗にまとめられたシネコンにはない、自由な雰囲気が素敵に感じられました。


『新宿松竹会館メモリアル 6』に続きます

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コメント

松竹会館メモリアル拝読しました。

自分はいつも靖国通り側から見ていて、こちらが「正面」という意識だったので
裏路地からの視点の多さに、さすがと感服しました。

目の高さで手描きの看板が見られたのに、じっくり見たことなかったですし、プレイガイドも入ったことがなかったです。

今さらながらに、一時代を築いた映画館にもっと触れておけばよかったなぁと思わずにいられません。

何はともあれお疲れ様でした。
またよろしくお願いします。

投稿: アッシュ | 2006年5月31日 (水) 00時22分

写真から愛が伝わってきます。
こんな風に見てくれている人がいて、
劇場も幸せだと思います。
時は移りゆくものなんですね。

投稿: 足柄 | 2006年6月 1日 (木) 02時56分

アッシュさんこんにちは。
そうですね、手描きの看板を目線の高さに見ることができる映画館でした。その看板も閉館日に取り外されてしまい、もう見ることができません。
映画の黄金期を支えてきた映画館、私ももっと触れておけば良かったかなって思います。
ピカデリー4の様子もアップしましたので、先日のご来館と共にお楽しみいただければ幸いです。

足柄さんこんにちは。
ARTに造詣の深い足柄さんからかようなお言葉、恐縮です。とても励みになります。
私の他にも別れを惜しむかのようにカメラを向けている人が見受けられます。劇場にとっては本当、幸せだったのではないでしょうか。

投稿: 管理人:月夜野 | 2006年6月 2日 (金) 08時51分

ピカ4から運ばれたビデオテープのダンボール箱は
ピカ4の上の松竹ボウルの
さらに上に(下だっけ?忘れた)階にあった
ビデオプリント工場のものですね。
さらにその上の階に従業員の仮眠室がありました。

投稿: しんぴか | 2006年6月 8日 (木) 17時47分

しんぴかさん、ご来訪ありがとうございます。
ビデオプリント工場があの建物のなかにあったというのは驚きました。道理で大量のビデオテープが運び出されていたわけですね。
それに仮眠室まで…。
一度、建物内を探検してみたかったです(笑)。

投稿: 管理人:月夜野 | 2006年6月 8日 (木) 19時02分

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受信: 2006年6月20日 (火) 17時27分

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