« File.69 プログラム販売 | トップページ | File.71 映画祭とフィルムの山 »

2006年10月 8日 (日)

File.70 ワーナー・マイカル創立15周年

国内最大手のシネコンチェーンであるワーナー・マイカル・シネマズ(以下WMC)を展開する株式会社ワーナー・マイカルが今月10月で創立15周年を迎え、全国の系列サイトは記念ムードに包まれています。

WARNER MYCAL CINEMAS

WMCについては過去の記事File.11 黒船~シネコンの出航File.12 シネコン~その革新性で触れましたが、日本で最初にアメリカンスタイルの本格的シネマコンプレックスをオープンさせたことで知られています。今回もシネコン・WMCが与えた映画館への影響について軽く触れてみようと思います。

株式会社ワーナー・マイカルは1991年にワーナー・ブラザースとニチイ(現マイカル)の提携で設立され、1993年4月に第一号店となるWMC海老名(全7スクリーン1,874席)とWMC東岸和田(全8スクリーン1,971席)がオープンしました。
複数のスクリーンを常設して配給体系に捕らわれない作品ラインナップや各種の大胆な割引サービス、大型の飲食売店といった
従来の映画館にはない斬新なスタイルを日本に持ち込み大評判となります。

またこの2サイトは国内の商業映画館では初めてTHX認定劇場を設置したことでも広く知られ、今では映画館音響システムの標準となったSRDやdtsなど当時最新鋭のデジタル音響設備を導入して、高水準の上映環境を実現させました。1990年代初頭といえば国内の映画館音響システムはドルビー・ステレオやドルビーSRといったアナログ音響システムが主流で、劇場設計も現在と比較すると粗末な所が多くあったのが当たり前でした。

そのような時代に華々しく登場したTHX認定劇場の高品質な映像と音響による映画鑑賞はまさに未体験の感覚、観客に大きなインパクトを与えたことは想像に難くありません。実際に、WMC海老名やWMC東岸和田で映画を鑑賞したのがきっかけで映画館や映画音響に興味を持った人は数知れません。WMCはそれまでの『映画を観る』映画館ではなく『映画を体験する』場を提示したと言えるでしょう。

実質的にこの2サイトが現在のシネコンの最低基準となり、後に参入した全てのシネコン会社に多大な影響を与えたといっても過言ではなく、それと同時に今に至るまでのシネコンの進化と映画館のサービス・設備向上の起爆剤となりました。
シネコンが成熟期に入った現在訪れても、10年以上前に建設された第一号サイトとは思えない完成度の高さを感じます。双方のサイトとも強力なライバル館が近隣に進出してかつてほどの勢いは見られなくなりましたが、顧客の支持に支えられ今年13年目を迎えています。

WMCのその後の快進撃は皆様ご存知のとおりで、先日オープンした大阪府のWMC大日で50サイト目に到達し、晴れて会社も15周年ということで「15周年50劇場記念キャンペーン」が展開されることになりました。具体的な内容を見てみましょう。

全サイト共通キャンペーン

スペシャルサンクスデイ
 10/15(日)は全50劇場、全作品が特別料金1,000円で鑑賞可能

「15周年記念 クーポンセット」をプレゼント
 10/15(日)に鑑賞の方全員に後日利用できるクーポンセット1冊をプレゼント
 1,200円鑑賞券2枚とポップコーン券2枚

オープン懸賞
 ホームページと郵送で応募できる懸賞を実施
 景品は映画が見放題となるプレミアパスポートが1,000名
 オリジナル携帯ストラップが5,000名

サイト別キャンペーン

ワーナー・マイカル・シネマズ 高岡
「高岡 スペシャル・サンクス・ウィーク」
10/14(土)~10/27(金)までワンコイン上映(500円)を実施
上映作品はアンコール要望が高かった『男たちの大和』と『8月のクリスマス』

ワーナー・マイカル・シネマズ 広島
「広島 サンクス・ウィーク」
9/30(土)~10/27(金)までワンコイン上映(500円)を実施
上映作品は『ALWAYS 三丁目の夕日』と『いま、会いにゆきます』

ワーナー・マイカル・シネマズ 北見
「シネマフェスティバル2006」
10/7(土)~10/20(金)まで話題の近作を割引リバイバル上映
上映作品は『ユナイテッド93』、『ラブコン』、 『青春漫画~僕らの恋愛シナリオ』、『それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ』

ワーナー・マイカル・シネマズ 上峰
「スペシャル・サンクス・テン・ウィークス」
9/30(土)~12/8(金)までワンコイン上映(500円)を実施
上映作品は『明日の記憶』、『佐賀のがばいばあちゃん』、『博士の愛した数式』、『ALWAYS 三丁目の夕日』

サイト別のキャンペーン数は限られていますが、全館で大盤振る舞いなキャンペーンが展開されていて、WMCにとっての節目の年だと感じさせられます。当日は全作品の鑑賞料金が1,000円になるうえに日曜日なので来場者数も大きく跳ね上がることが予想され、スタッフもさぞかし大変…と推測します。
WMCはインターネットで座席予約・決済ができるワーナー・マイカルe席リザーブサービスがあるので、事前に席を確保しておけば15日の当日も落ち着いて映画を鑑賞することが出来ますね。

15周年を迎えたWMCは今後、東京都武蔵村山市にWMC最大級となるWMCむさし野ミュー(全12スクリーン2,175席)と、宮城県名取市にWMC仙台名取(仮称 10スクリーン、1,600席)をオープンする予定です。WMCむさし野ミューはシネコン激戦区の東京多摩地区への出店で、規模・設備ともにWMCのニュースタンダードと言える施設になりそうな予感がします。

当サイト管理人もこの日はせっかくなので、お祭り気分でWMCに訪れてみたいと思います。
ワーナー・マイカル創立15周年、本当におめでとうございます。

話題の映画は、お近くのワーナー・マイカル!

|

« File.69 プログラム販売 | トップページ | File.71 映画祭とフィルムの山 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

映画上映設備」カテゴリの記事

映画業界のお話」カテゴリの記事

映画関連ニュース」カテゴリの記事

映画館のお話」カテゴリの記事

コメント

月夜野さん、こんばんは。

WMC15周年なんですね。最近は行ってませんが、新百合ヶ丘や
みなとみらいにはずいぶんお世話になりました。シネコンの最低
基準を日本に根付かせた功績は本当に大きなものがありますが、
個人的にはレイトショーの導入が画期的でしたね。
それまで映画館の最終上映は大体18~19時くらいで、会社帰りに
映画を見るのはかなり厳しかったのですが、21時以降上映という
ことで行きやすくなりましたし、値段も1200円とファーストデーの
1000円に迫る安さだったので、気軽に映画館に出かけるようになり
見る作品やジャンルも増えました。自分は、今回の月夜野さんの
お話にあるような「THX認定劇場がきっかけで映画館にこだわる
ようになった一人」なのですが、大作話題作に限らず映画館へ行く
映画ファンになったのはレイトショーのおかげかも知れません(^^;

ここ数年サービス面では他社の後塵を拝していたようですが、最近
だんだん力を入れ始めているようで、がんばってほしいですね。

投稿: マモラ | 2006年10月10日 (火) 22時43分

マモラさん、ご来訪ありがとうございます。

いまでは当たり前のレイトショー興行、およびレイトショー割引は画期的だったと思います。以前の記事でも書きましたが、晩の食卓を囲んだあとに家族で映画鑑賞をしたり、会社帰りに映画を観ることもできるようになりました。

そしてシネコンの最低基準を日本に持ち込んだ功績も大きいと思います。今見ると古さが目立つところはありますが、当時よくここまでの設計ができたと感嘆する部分も多く見受けられます。

THXの新鮮な驚きは、「映画館=音響が悪い」が常識だったオーディオファンにもあったようですね。そういった点でもAV界に与えたインパクトは大きかったのでしょうね。

本文では触れませんでしたが、競合他社のサービス向上のなかでWMCは最近あまり見栄えがありませんでしたが、今後の動向にも注目したいと思います。

投稿: 管理人:月夜野 | 2006年10月11日 (水) 03時46分

月夜野さん、こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。

ワーナー・マイカル・シネマズが日本でシネコン展開していなければ、現在のように数多くシネコンが増える事は無かったでしょうね。

衰退する一方だった邦画が昔以上に元気になったのも、全国各地で品質高い上映場所を提供してくれたシネコンのお陰だと私は思っています。

ワーナーさんに感謝です。
ミ★(*^▽゜)v Thanks!!★彡

投稿: ひろろ | 2006年10月11日 (水) 19時24分

ひろろさんこんにちは。

1993年のワーナー・マイカル・シネマズオープン以降で他社シネコンが完成するまで数年を要していますから、やはりいまほどのペースで増えることはなかったのかもしれませんね。

劇場数が増えることで、国内幅広く映画を楽しめるようになりました。映写品質も格段に向上しましたね。

いろんな意味で今回のアニバーサリーは深い意味を持つなって感じます!

投稿: 管理人:月夜野 | 2006年10月12日 (木) 08時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/30969/3732012

この記事へのトラックバック一覧です: File.70 ワーナー・マイカル創立15周年:

» シネマ [サイト シネマ]
シネマに関する情報サイト [続きを読む]

受信: 2006年10月12日 (木) 11時12分

» ワーナー・マイカル・シネマズ15周年キャンペーン [キャンペーンなび【音楽と映画のBLOG】]
ワーナー・マイカル・シネマズが「15周年50劇場キャンペーン」を実施中です。 10月15日は全劇場で鑑賞料金が1000円になるほか 鑑賞券やポップコーン券のクーポンのプレゼントもあります。 オンラインで応... [続きを読む]

受信: 2006年10月12日 (木) 19時48分

» 10月の映画鑑賞予定メモ [ふわふわり]
10月は1日が日曜日でラッキー!ということで「夜のピクニック」「レディ・イン・ザ・ウォーター」は明日行きます。15日はマイカルの15周年イベントで1000円均一の上にサンクスクーポンがもらえるそうです。是非とも行かねば!今月はマイカル中心になりそうですね。最近シネウィンドに中々行けないな〜…。 「ワールドトレードセンター」…ハードゲイに見えてしょうがない人達(笑)←すんません。 「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」…ラストだにゃー(=^ΦωΦ^=) 「アタゴオルは猫の森」…好きなんだに... [続きを読む]

受信: 2006年10月14日 (土) 15時33分

» ワーナー・マイカル・シネマズ 15周年50劇場記念キャンペーン! [気がつけば映画日和]
ワーナー・マイカル・シネマズで『15周年50劇場記念キャンペーン』やってるみたいです〜。 10月15日はワーナー・マイカル・シネマズの全劇場で、全ての映画を1000円で鑑賞出来るんだって。 そしてさらに、15周年クーポンセットを進呈ってことです。 詳細はワーナー・マイカル・シネマズのイベント・キャンペーン情報のページに載ってるので確認してみてd(^-^)ネ! ちなみにワーナー・マイカル・シネマズ 劇場一覧はこちら... [続きを読む]

受信: 2007年2月 7日 (水) 20時51分

« File.69 プログラム販売 | トップページ | File.71 映画祭とフィルムの山 »