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2007年3月18日 (日)

File.85 アルバイト採用シーズン

桜の開花を控え、季節は春となりました。この冬は観測史上過去最高の暖冬とのことでスノーリゾート地では雪不足に悩む半面、実に暖かく過ごしやすい季節でしたね。春といえば入学・卒業シーズンです。4月から新たな道に進む方も大勢いらっしゃることでしょう。進学された方は新天地でのアルバイト先をいろいろ模索しているかもしれませんね。

今日は季節がらに合わせて映画館の採用シーズンについてお話ししたいと思います。

まずはスタッフの構成についてですが映画館で働くスタッフの大多数を占めるのはアルバイトスタッフです。年齢層は様々ですが18~35才くらいが中心で、20代中頃までは学生が占めていて日々勉学やサークル活動などと両立しながらの忙しい生活を送っている方が多いですね。

進学や異動が多くなるこの季節に映画館では大量募集をかけます。それまで働いていたスタッフが卒業や就職で退職していくために新たなスタッフが必要で、逆を言えば映画館でアルバイトを希望する人にとって春は最大のチャンスシーズンでもあるのです。

基本的に映画館では他のサービス業と同じく営業に支障が出る欠員が生じた場合は随時採用を行いますが、それとは別に春夏秋冬の年4回くらい定期的に募集を行うケースが多くみられます。
そのうち最大の募集シーズンは3~4月で、春休み興行とゴールデン・ウィーク(大型連休)に備えるために十分な人員確保を行います。続いては夏休み興行を意識した7月頃の夏季採用、この時期になると春採用のスタッフのなかから欠員が生じていることもあり比較的多数の募集を行います。
夏季採用は就業直後からハードな勤務となるため即戦力となりうる人や、短期限定での採用など制限が設けられることがあります。

春夏の大量採用の時期は同期の仲間も多くいるので、オフの日でもおたがいに交遊できる友人が作りやすいのでおすすめです。働きやすい職場環境はもちろんですが、人間関係でストレスを感じないこと、気の合う仲間がいることは楽しく働くためには重要なことだと思うので応募する際は大量採用シーズンをおすすめします。なんといってもスタートラインがみんな同じなので安心感がありますよ。

募集は映画館内の掲示やホームページ、アルバイト情報誌などで見つけることができます。募集が見つからなくても電話で問い合わせてみると考慮される場合もあるので興味がある方はあきらめないほうが良いでしょう。むしろその積極性が評価されることもあるのです。ただし映画館が忙しい時間帯の電話は逆効果なので、上映スケジュールを見て時間帯を選ぶなどの配慮はほしいところです。

春・夏採用で入社すると長期休暇の繁忙期をいきなり迎えます。仕事に慣れないうちに大混雑の勤務になったりするとかなり大変なので、最初の数日は平日勤務を希望したり、徐々に慣れていったほうが良いかもしれません。繁忙期ゆえに鍛えられるので春休みが終わる頃には一人立ちできているはずです。最初は大変だと思いますが、忙しければ忙しいほど後々ラクですね。

映写スタッフは基本的にスタッフ間のセクション異動によって賄いますが、この時期は新規に募集をかけることも多くあります。他のセクションと違って技術職の側面があり、経験がものを言う仕事なので一人立ちするまで研修が行われます。
何時であってもミスは無いことにこしたことはありませんが、春夏の長期休暇繁忙期に映写事故を起こすと興行会社側にとっては特に大変なことになってしまいます。映写業務に関しては焦らず急がず順を追って慣れていくしかありません。拘束時間が長いので、勤務時間を多めに取れる方が優遇されます。

映像業界に就職希望の方が映画館でアルバイトをされているのも多く見受けられます。映画館の仕事はサービス業なので映像の知識を直接的に学ぶことはできませんが、自館で上映している映画をくまなく鑑賞することで作品から学ぶことはできます。また映写の仕事をすれば映画館の最前線がどのように映画を上映をしているのか、映写機の構造や上映機器システム、画面のサイズ比と映写サイズの関係など将来的に仕事とは直結しないような知識でも意外なところで役に立つことがあるかもしれません。
貪欲に知ろうとするほど映写の仕事は映像作りに間接的に役立つ様々な知識が得られると同時に、さらなる映写品質(よりよい映像と音響)を模索するきっかけにはずです。映写スタッフにとって品質の向上が大切なのは言うまでもありませんね。

今後、映画館で勤務を希望している方に申し上げます。
これまでの掲載記事でも触れてきましたが
映画館スタッフの仕事とは、制作者が作り上げた映画作品をお客様に満足していただける鑑賞環境と上映品質でご提供することです。そのためには映写はもちろんですが各セクションのスタッフが連動してお客様をお迎えすることが大切です。自分がお客となって映画館に訪れた際に「こうだったらいいな」ということを思い描いて勤務することが大事なのです。

チケットを売ったりもぎったり、ポップコーンを作ったり映画を上映することは少し覚えれば誰でもできる作業で、あくまで基本業務です。これだけではお客様にご満足頂くのは難しいのです。「どうすれば喜んでいただけるか」難しいことですがこれは常に念頭において頂きたいと思います。
そのうえで興味のある方はぜひ映画館で働いてみてください!辛いこともあると思いますが映画に囲まれ映画を観に来るお客様や職場仲間と助け合いながら勤務することで得るものは多いと思います。劇場に対してはもちろん、映画作品の評価はスタッフ一人一人の努力にかかっているということを忘れずに楽しく勤務してもらえたら嬉しく思います。

一人でも多くのスタッフが一人でも多くのお客様のご満足のために模索し努力をする。映画館勤務者にとって大事なことだと管理人は考えています。大量採用の時期をむかえこれから映画館に応募しようと思っている方にはぜひ、バイトだからと安易に思わずにこだわりを持ってお仕事をしてもらいたいと願います。
映画館は映画好きにとってはたまらなく楽しい職場です。映画はもちろん映画館が好きな方、映画館で働こう!

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コメント

時給が安いのも映画館の特徴。
東京近辺でも800~900円くらいしかもらえないんじゃないでしょうか。
ただ映画に関わることが出来る 映画が見ることが出来る(映画のことで質問されることもしばしばあるので 出来れば見ておくにこしたことはない) 映画好きの仲間が出来る
 映画ファンにとっては夢のような職場だろうと思います。
映写は正直 時給の割に合わない責任感ですが・・・。

私がもう一度学生生活をやり直すなら・・・
また映画館でアルバイトしたいですねw

投稿: けた | 2007年3月27日 (火) 14時57分

けたさん、こんにちは。

映画館のアルバイトは…仰るとおり時給は安いですね。好きだからこそ続けられるという面もあると思います。以前に時給の件も記事で書いておりますが映画館で働くことは収入よりも他の点での益を求めないと続きにくいと思います。

映画に囲まれ映画好きの仲間と語らう。
映画好きにとっては本当に良い職場だと思います。

映写は時給のわりにたしかに責任重大ですね。責任感が常に問われるのでメンタル面の強い人にいいかもしれません。

投稿: 管理人:月夜野 | 2007年3月29日 (木) 05時43分

確かに私も時給より働いているなぁって思いますが、好きだからもう3年目です☆
映写って仕事は、どっかのコンビニとは違って毎週募集かけてるようなもんじゃないし
貴重だと思ってます。
映画のフイルムいじれるんだぞって☆
責任感とかで私も「不安神経症(パニック)」とか体重が5キロ減ったとかなんだかありましたけど、これからも続けますよ~!

投稿: はと | 2007年4月 4日 (水) 19時43分

はとさん、こんにちは。

映画のフィルム、それは多くの人の汗の結晶です。これを扱うだけの責任感は時給の問題を越えていますよね。

預かったフィルムを責任を持って上映することはプレッシャーがかかりますが、それが映写の醍醐味とも思います。

今後も多くのお客様を映画の世界に誘ってあげてください!

投稿: 管理人:月夜野 | 2007年4月 6日 (金) 01時34分

参りましたね・・・ 映写スタッフ希望を映画館に出して面接に行ってきたけど・・・現実(映写方法・責任)を見て、今からパニック起こしそうな勢いです。まだ決定していませんが。それも時給700円・・・比例してないし・・・ああ、今から緊張して、不眠症になりそうです・・・。

投稿: はね | 2007年4月 7日 (土) 19時18分

はねさん、はじめまして。

映写に限らず映画館の仕事は収入よりも遣り甲斐で選んだほうが良いと思います。収入は多くありません。それでも映画と映画館が好きだから働いているという方が大勢います。

映写スタッフを希望して収入と生活に折り合いがつくようなら飛び込んでみましょう!映写のお仕事は経験者が少ないので貴重な体験になると思いますよ。

投稿: 管理人:月夜野 | 2007年4月 8日 (日) 12時05分

確かに、映画は好きでやりがいがあると思って応募したけど、上映のやり方が素人の私で、研修期間中にうまくできるかどうか・・・決定してないけど・・・。不安の反面、ものすごくわくわくしているのでなんだか微妙な心理状態な今日この頃です。

投稿: はね | 2007年4月 8日 (日) 12時51分

この世の中、映写機の扱い方を知っている人間なんて全人類の0.001%もいないでしょう。だから最初は扱えなくて当然なんです。そのための研修なのですから…。

現在の映写機はオートメーション化されて誰でも扱えるように工夫がなされています。確認に次ぐ確認をしっかり行えばほとんどのミスは防げるのではないでしょうか。

不安に思うよりも未知の映写の世界を楽しみにしたほうが良いと思いますよ。最初は凄いプレッシャーだと思いますがそれがやりがいにつながってきます。

投稿: 管理人:月夜野 | 2007年4月 9日 (月) 00時25分

映画館でのバイトに興味があるので聞きたいのですが、みなさん週にどのくらいシフト入れるんですか?
また入ったばかりだと普通どのくらいやりますか?

投稿: pita | 2011年5月 1日 (日) 18時47分

pitaさん、ご来訪ありがとうございます。

勤務時間などは映画館によって様々なので一概には申し上げられませんが、一般的な採用条件の目安を挙げます。

・週3日以上勤務(8時間拘束)
・週4日以上勤務(学生さんなど拘束時間が短い場合)
・土日祝祭日、お盆、年末年始に勤務可能
・通勤時間が短い

採用する側としては繁忙期の休日は勤務して頂きたいですし、1日の勤務時間が4時間未満など短い場合は検討してしまいます。もちろん試験期間などは会社も配慮をします。

映画館が混雑するときに積極的にシフトに入れる方は大歓迎です。

投稿: 管理人:月夜野 | 2011年5月 2日 (月) 00時12分

なるほど、基本的にまとまった勤務時間を要求されるということですね。
とても参考になりました。

投稿: pita | 2011年5月 3日 (火) 09時04分

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