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2007年4月16日 (月)

File.88 IMAXメモリアル 2

前回に引き続いてIMAXシアターの閉館特集です。前回は外観とロビーの様子でしたので今回は場内に入ってみましょう。

IMAXシアターメモリアル Vol.2
~メルシャン品川IMAXシアター 2~



ドカーン!と巨大なスクリーン、これがIMAX!

22m×16m…。
数値では分かっていても実際に眼前にするとその巨大さに圧倒されてしまうこと間違いなしのスクリーンサイズ。35mm映画館では
日本最大のスクリーンサイズを持つユナイテッド・シネマ豊洲10番スクリーン(9.29m×22.6m)と横幅はほぼ同じでも、縦(高さ)が圧倒的に違います。以前にご紹介した新宿ピカデリー4のなんと約133倍もの大きさがあるんですよ。オフィスビルの4~6階分ほどの高さを持つスクリーン全体が映像で満たされる迫力はまさにthink big!!
ちなみに大阪のサントリーIMAXのスクリーンはさらに大きいで
す。




映像との一体感を実現する視野限界のスクリーン
最上段の客席列から見た視界がこれです。この画像の撮影には24mm広角レンズ(ライカ判換算)を用いていますが、座席を画角に含めるとスクリーンの全てを写すことはできないほどのスケールです。中央から前よりの列に座ると視界は完全に映像で埋め尽くされ、頭上から降ってくるような錯覚すら味わえます。

IMAXにおけるベストポジションは一般的にスクリーンと映写室壁面の中間よりも後ろ側と言われますが、最前列付近を好む方も多いと聞きます。IMAXの精細な画像は最前列でも鑑賞に耐えるうえに現実世界では味わえない映像感覚なので意外に楽しいのです。
当サイト管理人も最前列にチャレンジしたことがありますが眼前一杯に拡がる映像の巨大さ、情報量の多さに大脳が順応できなかったのか頭がパニックになったことを憶えています(笑)。長編作品は止めておいたほうが良いかもしれません…。




場内は急角度
高さが16mもあるスクリーンを使っているので客席は極端なスタジアム形式です。よってご覧の通り階段も非常に急で、1座席の段差間に階段が3段あります。手すりの角度もきついですね。この階段なら池田屋階段落ちも可能!?




映写室の壁面は緩やかなカーブ
映画館の多くは映写室側の後部壁面はフラットになっているものですが、メルシャン品川IMAXシアターは弧を描いた形状になっていて、ちょうど客席のカーブと同じ形状なのが分かります。壁面は濃灰色の化粧布で覆われてグラスウール吸音材が用いられています。濃灰色なのは画面への乱反射を防ぐためです。IMAXシアター場内の縦横方向の形状を考えれば吸音調整を含めて音響設計はさぞ難しいのではないかと推測します。
中央上部に映写窓が三つ、奥のはしごの上側に巨大なサラウンドスピーカーが見えています。




客席よりも下の位置までスクリーンがあります
場内を横から見るとこのようになります。画面と客席の位置関係が分かりやすいと思います。スクリーンは客席最前列よりも下側から立ち上がっているので観客は足元から映像を体感できることが臨場感の向上につながっています。通常の映画館ではスクリーンは最前列床面よりも高いところに設置されるため、このような設計はIMAX特有のものですね。特に最近の映画館にはスクリーンの設置位置が高いところも多く、観客と画面との一体感に欠ける設計例も少なくありません。

スクリーンを見てみると緑色の誘導灯の照り返しがあります。このようにスクリーンは周囲の光線にデリケートなため場内は暗い色で統一されているのです。この誘導灯は映像品質に悪影響があるので上映中は消灯されます。
それにしても客席が本当に急角度ですね。




シアター内の全景
高い天井と急な段差、絶壁のような壁面構造。IMAXシアターらしい場内です。足腰が弱い方は席に着くまでが一苦労かもしれません。これは閉館の数日前の様子ですが場内は空席が目立っていました。
開館からわずか5年足らずの2007年3月31日を最後にメルシャン品川IMAXシアターは閉館しました。東京IMAXシアターなき後に、東京唯一のIMAXシアターとしてオープンしたものの力及ばず閉館となってしまいました。今後また東京にIMAXシアターが建設されるかどうかは厳しい局面と思われます。

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コメント

おっきぃ!!!
おっきぃですねぇΣ(・∀・;)
目が追いつかなそうです(笑)
もしかして、ゴミとか映り込んだら
相当な・・・・!?

投稿: はと | 2007年4月16日 (月) 17時10分

ああこの内部の写真。
なつかしいです。去年ほぼ週1で通ってましたから(笑)(ハリーです)
ここで観たVも凄かったし。
私のお気に入りの席はホグワーツの頭文字をとってH列の中央付近でしたっけ。
秒読みと共に画面が広がっていくところも好きでした。
寂しいですね~。

投稿: Angelita | 2007年4月17日 (火) 01時04分

はとさん、こんにちは。
おっきぃですよ(笑)。何といっても「Image Maximum」ですから。
それだけプリントの扱いも慎重になると思います。IMAXフィルムに比べたら35mmは本当に小さく感じますよ。

Angelitaさん、こんにちは。
H列はGood choiceですね。その由来がホグワーツというのがAngelitaさんらしいです。カウントで画面が拡がるのは素敵な演出でした。あれ大好きです!

投稿: 管理人:月夜野 | 2007年4月17日 (火) 01時35分

はじめまして、白雨と申します。
映画館での仕事を検索していてこちらにたどり着きました。
少々、質問があるのですが映画館のアルバイトに応募しようと思うんですが
21歳の女性で、現在無職なのですが
半年に一度くらいで友人の手伝いで自主制作アニメの絵コンテを描いています。
今から、応募しても雇っていただけるでしょうか?
20以上は大学生じゃないと無理とか友人に言われて、半ば決断しづらいのですが。

投稿: 白雨 | 2007年4月17日 (火) 14時22分

品川IMAXは結局足を運ぶ事無く終わってしまったので
写真ででも観る事ができて嬉しいです。

足元まであるスクリーンって金沢のユナイテッドシネマの
5番スクリーンとか、立川シネマツーの
シネマa,bとかが
たしかそんな感じでした。(他にもあったかな。)
個人的にはこういうタイプのスクリーン好き
なんですよね。
無くなってしまった事がとても残念です。

投稿: kaname | 2007年4月17日 (火) 18時58分

白雨さんはじめまして。
採用基準は劇場によって異なるためここでははっきりと申し上げられません。映画館によっては採用基準に学生限定を明記してあるところもあるのでこの場合は厳しいと思います。
大原則として映画館にとって重視したいのは「シフトを余裕を持って組める方」です。つまり土日祝日はもちろん年末年始、お盆などの繁忙期にも働けて、一日の勤務時間が長く取れる方です。年齢や学歴よりもこういった勤務時間の融通が重視されやすいので、ご自身が合致すると思われるなら応募されてみてはいかがでしょうか。
まずは希望の劇場に問い合わせされることをお勧めいたします。

Kanameさんはじめまして。
映画館情報の大御所であるKanameさんのご来訪恐縮です。画像をお褒めいただきありがとうございます。
シネコンだと画面位置がとても高いところもあってIMAXとは随分印象が異なりますね。ユナイテッド・シネマは全般的にスクリーンの位置が低く、無理なく設計されていて素晴らしいと思います。
品川IMAX、実は箱そのものは残ります。これについては記事にて追記いたしますね。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿: 管理人:月夜野 | 2007年4月18日 (水) 02時18分

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