カテゴリー「ボソボソ・・・」の記事

2012年11月23日 (金)

映写機材 譲ります!

寒くなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回、閉館した映画館様の機材譲渡のご案内を頂戴しましたので、当サイトでご紹介させていただきます。ご興味のある方はお取次ぎいたしますので本エントリー末文の赤字部分をご了承のうえご連絡ください。

P1000455_3
ヘッドミシン:CHRISTIE P35GPS(SRリーダー付) 多数あり

P1000416_2
ヘッドミシン(写真2)



P1000453_2
コンソール:CHRISTIE SLC30~45(30,40,45各種/60Hz仕様) 多数あり

P1000412_2
映写機オートメーション:STRONG CNA-200 多数あり

P1000495_4
スクリーン:マットタイプ/ノーマルパーフォ(各種サイズ) 多数あり

P1000500_2
SDDSプロセッサーDFP-3000 複数台あり

P1000501_2
SRDプロセッサー:DA20(2台)

P1000446_2
サウンド分配器:USL MDS-1400/2600(1台)

P1000458_2
SDDSサウンドヘッドリーダー 多数あり

P1000484_2
シート:イトーキ社製(ワインレッドカラー ハイバック) 多数あり

P1000523_2
サラウンドスピーカー:Klipsch KPT-200(THX認定) 多数あり

P1000395_2
ステータスパネル:STRONG RSM-10 多数あり

P1000522_2
チャイルドシート:SMART PRODUCTS 多数あり

P1000420_3
編集台:Kelmar RTV-8900(3台)

P1000428_2
場内オートメーション:STRONG BTC-10 多数あり

P1000423_2
テイクアップリング(留金なし) 多数あり

P1000424_2
メイキャップテーブル:CHRISTIE MK35(3台)

P1000531_2
1200mリール 多数あり

P1000532_2
Kelmarフィルムクリーナー(予備メディア付) 2台

その他
フィルムセンサー:FP-350 多数あり
dtsデコーダー:DTS-6D 2台
dtsサウンドヘッド 2台
フィードコントロールAssy(センターユニット、ブレイン) 多数あり
プラッターカバー 多数あり
キセノンランプ:OSRAM(3K~4.5K USED) 多数あり
メインスピーカーシステム:Klipsch 多数あり
スピーカーケーブル:Vampire Wire 1ロール
アームローラー(インターロック延長可能) 多数あり



当サイトは出品者への仲介を行うだけで、本件に関わる全ての取引交渉は譲渡希望者が行うこととし、当方は一切の責任を負いません。また交渉の補助は行いません。紹介機材以外にも映画館物品が多数あります。詳細は出品者へお問い合わせください。
機材は映画館で使用されていたものですが状態、動作は一切保証いたしません。また技術的なアドバイスも行いません。

全てにおいて自己責任でお願いいたします。
仲介期限は2012年12月7日までとさせていただきます。

ご希望の方は下記までお問い合わせください。(お名前、電話番号、メールアドレス必須)
お問い合わせフォーム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月13日 (水)

みんなジェダイ

未曽有の大震災から一カ月が経過しました。広範囲に大きな被害をもたらし、いまなお全容はつかめていません。ここに改めて被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、犠牲者のご冥福をお祈り申し上げます。そして復興支援にあたられている方々に微力ながらエールを送ります。

ご周知の通り、支援の輪は世界に広がっています。以前に拙サイトでも触れた映画『雪の下の炎』にも登場されるチベットのダライ・ラマ法王からも義援金が送られ、チベット三大寺院において僧侶と仏教徒が般若心経の十万回読経、チベット人による募金活動などが行われました。ヴァチカン市国ではローマ教皇ベネディクト16世によるミサが行われるなど世界が祈りと支援を続けています。
地震当日に来日した歌手シンディ・ローパーは混乱のさなか予定通りジャパンツアーを決行、大阪公演ではファンから手渡された日の丸を背負い、ジョン・レノンの『Power to the People』の一節を熱唱。ライブ映像をネット配信し自ら募金箱を持って義援金を募りました。

世界から支援の手が差し伸べられるなか、映画『スター・ウォーズ』の日本のファンが団結し、東日本大震災復興支援プロジェクトを開始しました。プロジェクト名は

We are JEDI」!

Weare_jedi_


JEDIとは?
『スター・ウォーズ』をよく知らない方に簡単に説明すると、JEDI(ジェダイ)は映画のエピソード1~3に登場する銀河共和国や銀河の平和の守護者とされる存在で、共和国に暗黒をもたらす存在「シス」と対をなす正義の騎士たちの総称。護身武器として「ライトセイバー」を携え、修行により「フォース」と呼ばれる神秘的エネルギーを操ることができます。
ジェダイは『スター・ウォーズ』シリーズの象徴の1つです。物語は主人公のアナキン・スカイウォーカーが善のジェダイからシスへと堕ち、悪の化身ダース・ベイダーに変貌、民主主義の銀河共和国は解体され銀河皇帝の独裁政治が支配する銀河帝国へと成り果てます(エピソード1~3)。後にアナキンは息子ルーク・スカイウォーカーの手により再びジェダイに帰還、反乱同盟軍の活躍で帝政を打倒する(エピソード4~6)までを描いた物語です。最終作エピソード6の「僕はジェダイだ。かつての父さんもそうだった」とルークが銀河皇帝に発する台詞はあまりに有名。

言いかえれば『スター・ウォーズ』は再生を描いた映画であり、ジェダイは平和の象徴たる存在です。プロジェクト名に平和と復興への願いが込められていることは想像するに難くありません。ちなみにJEDIはジョージ・ルーカス監督が日本の「JIDAIGEKI」(時代劇)からインスピレーションを得たと言われています。


プロジェクト概要
プロジェクトでは第1弾として“We are JEDI”Tシャツを販売。収益金は全額、日本赤十字社に義援金として寄付されます。Tシャツは『スター・ウォーズ』のライセンス元である米国LUCAS FILM Ltd.の賛同と監修の下で制作され全世界へ販売されます。

先般もマレーシアのファンたちが『スター・ウォーズ』と自衛隊をモチーフにしたデザインのグリーティング・カードを制作して赤十字社に義援金が寄付されました。世界で愛される『スター・ウォーズ』という偉大な映画を通じて、復興支援活動が行われるのは同映画のファンの私も非常に嬉しく、また世界中から反響が巻き起こっているのも注目です。国内でもT.M.Revolution・西川貴教さんが2005年の紅白歌合戦で『スター・ウォーズ』のキャラクターと共演した縁で賛同、俳優の岡雅史さんも自身のブログに書き込まれるなど著名人の間でも話題を呼び始めています。

このプロジェクトは日本のファンによる“世界に向けて”の復興支援活動です。それはTシャツのデザインからも感じられますよね。彼らは愛する『スター・ウォーズ』を通じて支援を呼びかけています。もちろん完全ボランティアですから、世界を相手にするこのプロジェクトには様々な困難も待っているかもしれません。『スター・ウォーズ』が好きな私はプロジェクトに全面的に賛同し、機会があれば微力ながら後方支援をしたいと考えています。

Tシャツの販売は4月下旬から予定されています。1着2,500円(送料込)で色はホワイトとブラックの二色。支払いはPaypal、および銀行振込です(海外在住の方はPaypalのみ)。Paypalは日本ではまだ馴染みが少ない決済方法ですがオンラインでクレジットカード決済が行える利便性・安全性が評価され世界で幅広く利用されています。私も自主制作の写真作品販売で海外購入者用に利用しております。

Untitled_4

当支援プロジェクトの詳細は公式サイトでご確認ください。


震災で負った深い爪痕。被災された方々の心を癒すのは容易ではないでしょう。それでも前を向き、時には空を見上げ、前進していかなくてはなりません。大きな悲しみの海を渡るには人と人との絆と、助け合いが必要です。1995年に壊滅的打撃を受けた神戸・北淡路地域も一歩づつ復興へと歩み、いまもなお港町・神戸の復興へと歩みをとめてはいません。
古来より地震と向き合い、戦い続けてきた三陸地方の人々を襲った大津波と新たなる原発の恐怖。失ったものはあまりに大きく、誰もが悲痛な思いを抱いていると同時に被災者や避難所で生活をされている方々が、一日でも早く笑顔で暮らせる平穏な日が来ることを願い各々が支援をしている最中だと思います。

さあ、フォースを使うときが来ました。
世界から善なるフォースを被災地へ向けて送り出しましょう!みんなジェダイになろう!
東日本大震災からの復興の願いをこめて

May the Force be with TOHOKU!


TM & © Lucasfilm Ltd. 2011. All rights reserved.


追伸
2010年4月14日に発生したチベットのジェクンド(玉樹)大震災から奇しくも1年になりますが(一般には青海地震と言われています)、今なお被災者および犠牲者の正確な数は不明のままです。ジェクンド大震災でも日本のチベットサポーターがチベット人主導での被災地復興を目指して支援をしております。人命に国境はありません。ここ1年でもハイチ、チリ、チベット、ニュージーランド、ミャンマー(ビルマ)などで大地震が発生して苦しんでいる人々が大勢います。地震大国とも呼ばれる日本に住む私たちは、同じ痛みと苦しみを知っています。共に手を携え、地震に打ち勝つ世界が訪れることを祈ります。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2011年3月14日 (月)

東北地方太平洋沖地震によせて

2011年3月11日、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震が発生しました。岩手、宮城、福島の沿岸部を中心に未曽有の大被害をもたらしたこの地震。被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、犠牲者のご冥福を心よりお祈り申し上げます。発生から3日目、1名でも多くの方が救助されますことをお祈りいたします。

今回の地震はおだやかな天気の日中に発生しました。当然のことながら映画館も通常通り営業していた状況です。『塔の上のラプンツェル』、『SP 革命篇』、『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち』などの話題作の封切りで、映画館にも多くの方が訪れていたことでしょう。映画館においても多くの苦難があったと想像できます。非日常の時間を提供する映画館が奇しくも災害の現場となる。映画館の特殊環境のなか自らも被災者の立場で避難誘導にあたられた係員の方々の御心労をお察しいたします。

同地域は2008年の岩手・宮城内陸地震でも多く映画館が被害を受け営業を取りやめました。このたびの地震被害はそれをはるかに上回るものであり改めて地震の恐ろしさを実感するとともに、映画業界としても復興への力になることはないかと考えている次第です。




映画館における防災事情などは改めてお話しするとして、今回は今後の映画館の営業状況の見通しについて簡便に述べさせていただきます。

被災地をはじめ東北各県沿岸部の映画館は甚大な被害を被っているとの情報が入っています。また地震による破壊で都市機能そのものが奪われた所も多く、映画館の営業再開には長い時間を必要とするでしょう。
一方で比較的揺れの少なかった首都圏でも埼玉県と千葉県の一部で震度6弱、東京都で震度5強を記録しました。ほとんどの映画館がその回で上映を中断し、閉館体制に入りました。幸いにも首都圏の映画館で死傷者が出たという情報はありませんが施設が損壊した映画館が多数あります。また本日14日より政府の要請に基づく東京電力の地区別計画停電の影響を受けて、営業体制は整えたものの休館・または営業時間の短縮を余儀なくされている映画館もあるようです。

ここでは特に今回の地震による主に首都圏で見られた映画館の被害状況の例を挙げてみようと思います。強固に造られている映画館ですら易々と破壊する地震。本当に恐ろしいです。

・チケット売場や売店の損壊
地震によってチケット販売端末が破壊され発券不能になったり、売店の商品が棚から雪崩をうって落下しました。特に高い棚から落ちてくる商品などは危険です。

・ロビーの損壊
映画館によってはロビーの内装材や装飾が落下しました。幸い怪我人は出なかったそうですが映画館の広いロビーも決して安全ではないことが分かります。

・スクリーンの破損
映画館の顔、スクリーンが被害を受けた映画館もあります。

P1000406_2

・スピーカーの破損
スピーカーは強固に壁に設置されていますが、想定外の力が加わった場合には固定力の限界を超えて移動、落下することがあります。スクリーン裏のメインシステムがそうなると即時の営業再開は絶望的です。

Dscn0168_2

・映写機の破損
映写機が転倒したとの報告があります。映写機は非常に重量のある機材ですが大きな横揺れに耐えるには限界があります。設置位置が数cmでもずれれば再設置の必要があり、転倒すれば内部機構の破損は確実で復旧までに多くの時間がかかります。

Dscn0709_2

・映写窓の損壊
映写窓は客席側と映写室側を板ガラスで絶縁しています。映写室の雑音を場内に入れないために使われているガラスが、地震の強大な力によって粉々に砕かれてしまいます。映写ガラスは遮音性の高い厚みのある製品が使用されますが上下方向に圧力が加わったときは簡単に割れてしまいます。

Dscf2514_3

・場内の損壊
安全を考えて強固に造られている映画館でも天井が落下してくることがあります。天井には吸音板、照明、空調ガラリ、左右や後壁にはサラウンドスピーカーなどがありいずれも落下してくると非常に危険です。

Dscn0948_2

以上のような事例が多数報告されています。

「帰宅難民のために映画館を開放してはどうか。避難所として使えないか」とのお声もあります。しかし上記のように映画館には地震に対する危険も多くあり、密室という特殊条件下のため余震で二次災害を引き起こす可能性も十分に考えられます。また自社ビルとして営業していない映画館は大家(商業施設など)との兼ね合いで開放できないことが普通です。先に挙げたようにロビーにおいても内装材の落下などが報告されており映画館を避難所として活用するのは危険が伴います。

現在は地震発生から間もないため今後も余震に対して警戒が必要です。営業している映画館もありますが首都圏をはじめ大きな揺れを観測した地域の方々はできる限り映画館に出かけるのはお控えになるのをおすすめします。基本的に映画館は安全です。しかし想定外の事態が起こりうるのは否定できません。今回の地震そのものが想定外の規模だったのですから…。

また映画の上映には多大な電力を消費します。シネコンの平均的な座席数を200席と仮定した場合、それの上映に必要な消費電力は概算でおよそ13,000wにもなります。大スクリーンに映像を映し出す映写機や音響機器はもちろん、空調なども含めていくと非常に大きな電力を消費をしていることが分かります。シネコンのメインスクリーンである400席クラスから600席クラスともなると雪だるま式に増えていきます。余震の危険性があるうえに電力不足が確実視されているいま、該当地域での映画の上映・興行を行うことは妥当とは思えません。

いま、日本は緊急事態を迎え多くの人が悲しみにくれています。そのなかで必死になって活路を見出そうとしている人、職務を遂行している人がいます。首都圏は電力不足により地域別停電という事態になっています。映画は逃げません。今わたしたちは被災地のためにできることを考え、静かにそれを実行に移すときではないでしょうか。

当方も1995年に阪神淡路大震災を経験しました。忘れ得ぬ記憶です。記憶が薄れ風化している方々もいらっしゃると思います。東北地方太平洋沖地震であのときの記憶が鮮烈に蘇りました。ちょっとした気遣いや少額の募金でも被災地の助けになります。一人ひとりがいま、何をするべきか考えて行動するときがきています。

被災地はもちろん首都圏の映画館も営業は先行きが不透明ですが、また再び映画館に明かりが灯るよう努力していきたいと思います。改めて被災地の今後の救援・復興が進むことをお祈りいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月10日 (火)

雪の下の炎

お久しぶりの更新です。
管理人の多忙により長らく更新がストップしていること、お詫び申し上げます。その間多くの励ましのメッセージを頂戴し本当にありがとうございます。折を見て更新を続けてまいりますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はどうしても書かなくてはいけないと思い筆をとりました。1959年3月10日のチベット蜂起とダライ・ラマ法王の亡命から50年。この日チベットは中華人民共和国による武力侵攻に対し立ち向かい、全チベット人の精神的・信仰的支柱であるダライ・ラマ法王を護るために立ち上がりました。これまでにおよそ120万人のチベットの方が犠牲になり本日はチベット人にとって鎮魂の一日です。いま中国当局はチベット自治区内の全通信を検閲し外国人の自治区立ち入りを禁止し、公安・武装警察・人民解放軍を動員した厳戒態勢でチベットの動向を監視しています。

ここでは多くのことは申し上げません。一人でも多くの方にチベットの人々が置かれている状況を知ってほしいと切に願います。

本日と13日に東京渋谷の映画館UPLINKでドキュメンタリー映画『雪の下の炎』が上映されます(本公開は来月より)。チベットの自由を訴え政治犯として33年間投獄された僧侶パルデン・ギャツォ師を取材した日米合作のドキュメンタリー映画です。

私は日本で映画に携わる者としてこの作品を支持します。一人でも多くの方にご覧頂き、チベットのことを知ってほしいと願っております。中国ではチベットの自治権やダライ・ラマ法王の話題はタブーであり論議することはできません。民主化や多党制の論議すらも反体制分子として監視対象なのです。外国人だからこそこの作品を見ることができるのです。当サイトでは政治的な話題についてはこれまで触れないようにしてまいりましたが今回はその方針を破らせていただきました。

チベットは一斉蜂起50周年を迎え、昨年の騒乱から一年が経過しました。2009年の正月祝い(ロサー)は追悼に捧げられ喪に服しています。チベットには言論の自由はありません。人権もありません。彼らがいちばん大切にしている信仰も文化大革命以後、徹底的に破壊されました。それでも彼らはいま厳冬のチベットで耐えています。チベット仏教が説く「非暴力」に訴えています。

オバマ米大統領の就任演説の際、彼のポケットにはかつてダライ・ラマ法王から贈られたカタ(敬愛を意味するスカーフ)が入っていました。いま全世界がチベットの動向を注視しています。ヒマラヤの厳しい寒さと雪の下で静かに炎は燃えています。
このたび『雪の下の炎』と『風の馬』が日本で公開されることを誇りに思い、UPLINK代表の浅井氏に心からの敬意を表します。そして犠牲になったすべての方々に哀悼の意を表すると共に、チベットに安寧が訪れることをお祈りいたします。

Free Tibet.

2009年3月10日
映写室からのつぶやき
管理人月夜野

映画『雪ノ下の炎』


楽監督から作品についてメッセージを頂きました(2009年9月19日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月10日 (火)

File.111 IMAGINE…

多数の観客と同じ時間を共有して映画を楽しむことは映画館ならではの醍醐味と言えるでしょう。映画館での映画鑑賞は“映画体験”と言い換えても良いほど家庭でのそれとは大きな違いがあるように思います。大きなスクリーンと充実した音響設備による効果はもちろんですが、大勢で同じ映画を鑑賞するというシチュエーションが、人間の感受性に与える影響は大きいのではないかと思われます。封切時に金銭を支払ってでも映画館で映画を見るという行為は、映画を共同で鑑賞体験する環境そのものにもお金を出していると考えて良いのではないでしょうか。

ある映画館で流れる本編前映像での「みんなで笑えば興奮100倍 みんなで泣けば感動100倍」というフレーズはこのことをうまく指していると思います。映像・音響テクノロジーの進歩で映画の演出表現は着実に向上しています。そして同じ作品を見に来た大勢の観客と共に泣き笑える映画館は、映画表現をさらに効果的に高めた体験ができる場所であると管理人は考えています。

しかしその一方で不特定多数の方が大勢集まる場所であるがゆえに、お互いが心地良く過ごせるように配慮をしなければせっかくの映画も台無しになってしまう危険もはらんでいます。今日はこれまでとは違う視点での映画館の話、鑑賞マナーについてお話しようと思います。


映画館特有の環境

都市部に住んでいる方は連日の満員電車通勤などで不特定多数の人と同じ時間を過ごす機会が多いことと思います。映画館も不特定多数の方が集まる点で満員電車と変わりはありませんが環境面で大きな違いがあり映画館特有の環境として以下が挙げられます。

・静寂の保たれた空間であること
・暗闇の保たれた空間であること
・映画鑑賞に集中できる空間であること

大まかに挙げるとこの3点が映画館の鑑賞環境で重要項目となります。3つめに挙げた「映画鑑賞に集中できる空間」で映画を楽しむためには、他のお客様への迷惑にならないように鑑賞マナーを守って時間を過ごす必要があります。
映画館では鑑賞マナー啓蒙のためにマナーCM上映や注意喚起のアナウンス等を行っているところが多く見られます。これらを理解して正しい鑑賞マナーを身につけたいものですね。


鑑賞マナーは映画館のルール!

しかし残念なことに必ずしもすべてのお客様が鑑賞マナーに対して理解されているわけではないようです。一部のお客様による迷惑行為によってお客様同士のトラブルや苦情が発生するのは日常茶飯事です。悲しいことではありますが近年の鑑賞マナーの低下は著しいものがあるように感じています。みなさんのなかにもマナー違反によって映画に集中できなかった経験がおありの方も大勢いらっしゃると推察します。

ここでは具体的な鑑賞マナーについて多くは申し上げません。映画に集中できてみんなが映画を楽しめる環境のために守るべきマナーは周りの人々へのちょっとした気配りで実現できるはずなのですから…。

海外では映画の上映中に大きなリアクションをとったり会話をすることが珍しくない地域も多くありますが、日本の映画館は静かに鑑賞するのが一般的です。映画館で映画を楽しめるように、ひとりひとりが配慮をしたいものですね。


これだけはやめて!

映画館で多発するマナー違反。ここでは特に悪質なもの・困るものを挙げてみます。マナーを守って利用されている大多数の方にご覧頂くのは恐縮ではありますがご容赦くださいませ。


・チケット未購入での他作品上映スクリーンへの侵入
シネコンなど複数の上映スクリーンがある映画館では様々なタイトルを上映しています。映画の上映チケットは基本的に同一作品に限り有効となっています。指定制および入替制の映画館は当該上映時刻のみ有効です。したがって1枚のチケットで他の作品を見ることは禁止されています。悪質なケースとして鑑賞後に他のスクリーンへ侵入して無銭で“はしご”されている例がありますがこれは窃盗です。発覚時点で警察引渡しの対象となります。

・上映作品の録画・録音行為
上映されている作品は著作物として保護されており、無断で録画・録音を行うことは法律で禁じられています。盗撮行為としてこれも発覚時点で警察へ引渡しとなります。一部作品においては撮影された映画館が特定できるものもあり、この場合は場内監視カメラなどを解析して容疑者を特定・逮捕することができます。違反者には10年以下の懲役刑など重たい刑罰が科せられます。

・器物破損行為
器物破損というと何やら破壊行為のように思われる方もいらっしゃるかもしれませんがちょっとしたことでも映画館の営業に支障が出る行為がいくつかあります。たとえば好奇心で上映スクリーンに触れるなどの行為。スクリーンの表面は塩化ビニールに金属の酸化物をベースとした特殊コーティングを施したもので大変にデリケートです。不用意に触れると手指のわずかな油脂でもシミとなって定着してしまい、これを除去することはできません。スクリーンには絶対に手を触れないようにお願いいたします。またサラウンドスピーカーなどもデリケートです。上映機材に触る行為は性能を損なったり破損につながります。座席の座席フックやドリンクホルダーなども大切に扱ってください。

・展示品の持ち去り行為
ロビーに掲示してあるポスターやスタンディーなどの宣伝物は配給会社から作品の宣伝用途のみに使用する許可を得て展示してあります。作品キャラクターのぬいぐるみなどは欲しくなる気持ちはよく分かりますが配給会社の所有物をお借りしているものです。持ち去り行為はたいへん困ります。

・劇場内での公序良俗に反する行為
まれなケースですが劇場内で公序良俗に反する行為に及ぶ方がいらっしゃることがあります。他のお客様が非常に不快な思いをするのは言うまでもありません。また上映後に後処理をするスタッフもたいへんです。ここでは公序良俗に反する行為とまとめて記述しますが様々なケースがあって想像を超えることも…。

・ゴミの不始末
楽しい映画が終わってみると場内はゴミの山…悲しい光景です。ゴミはロビー備え付けのゴミ箱までお持ちください。「自分くらい」という気持ちでも大勢集まると収拾がつきません。清掃時間に必要以上のスタッフを要すればそれだけ他のサービスが手薄になり、開場準備に要する時間も増えてしまいます。200席程度までの劇場ならば2人程度で対処可能ですが350席を超えるクラスになると5~6人以上で対応しないと間に合わなくなります。座席の奥にゴミを隠すなど悪質なケースも。言うまでもありませんがゴミはゴミ箱に。

・暴力行為
滅多にないこととは言えお客様同士や従業員への暴力行為も発生します。飲酒状態で発生することが多いです。理由はどうあれ暴力行為や恐喝行為は他のお客様に危険が及ぶため警察に通報することになります。

・痴漢・わいせつ行為
劇場内が暗いのを良いことに痴漢行為を行う人が出没することもあるようです。痴漢防止のため上映中に薄っすらと照明を点灯している映画館もありますが、犯罪抑止のために鑑賞環境が犠牲となっている例です。れっきとした犯罪でマナー以前の許しがたい行為です。

・禁煙場所での喫煙
映画館での火災は大きな懸念事項です。そのため近年の映画館は不燃建築材料や火災通報装置の設置で防災に取り組んでいます。消防条例等により多くの都道府県で劇場内での喫煙は禁止されています。また劇場施設全体が禁煙となっている映画館での喫煙はおやめください。映画館の火災通報装置は上映機器と直結しているためたばこの煙や熱による誤報でも安全装置が作動して全スクリーンの上映が停止します。発覚した場合損害賠償請求の対象となるので、喫煙は定められた場所でお願いします。


想像しよう

マナー違反のなかでも特に悪質なものを列挙してみました。悪質ではないにせよ他にも上映中のマナー違反は数多くあり、枚挙にいとまがありません。みなさんに気持ちよく映画館をご利用いただくためにも、他のお客様に配慮をして映画を楽しんでいただきたいと思います。

映写の視点からでは劇場内は携帯電話の電源をOFFにしてください。通話はもちろん、マナーモードでもバイブレーションの音や液晶画面のバックライトなどは周囲のお客様の映画鑑賞の妨げとなります。よりよい環境で映画をご覧頂くため映画館は場内の暗さや消音設備などにも気を配っています。バイブレーションのわずかな音やバックライトでも上映中は非常に目立つものです。

どういう行為が周囲の迷惑になるのかIMAGINE(想像)すれば、おのずとマナーは向上するのではないでしょうか。一部の人の行いで「映画館では集中できないから行かない」と言われるのは悲しいものです。快適な環境は映画館で気持ちよく大勢で楽しむために、ひとりひとりがマナーを守れば実現できること。映画を見るのにわざわざ周囲の人への想像力を働かすなんて…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、本来なら想像しなくても自然に身についているはずのマナーだと思います。

本日は読んでいて楽しくない記事だったかもしれません。この文章で変化があるか分かりませんが、鑑賞マナーの向上を願わずにはいられません。せっかく時間とお金を使って映画館に行くのですから気持ちよく楽しみたいものですね。

| | コメント (21) | トラックバック (1)

2007年10月17日 (水)

File.100 100回目のごあいさつ

いつも『映写室からのつぶやき』をご覧頂きありがとうございます。
おかげさまでこのたび、100回目の記事を上梓することができました。ブログの更新数としてはたったの100回、でも当サイトにとっては大きな一歩です。ここに改めて皆様に御礼申し上げます。

今回は趣向を変えて、当サイト開設のきっかけを書き記しておきたいと思います。しばらくお付き合いいただければ幸いです。


・映画館に目覚めたきっかけ

当サイト管理人の月夜野が映画館に関心を持ち始めたのは1997年のことで、映画館と関わり始めてからそれほど長い期間があるわけではありません。この年はワーナー・マイカル・シネマズ海老名の誕生から4年が経ちMOVIX六甲(MOVIX第一号サイト)がオープン。シネコンが急増する直前の頃の話です。

映画はいつも昔ながらの街のロードショー館で見ていたその頃の管理人は、映画館の設備だとか音響には全く関心を持っていない一観客に過ぎませんでした。当時は映画館で映画が見られればそれで満足していて、サービスや上映性能へのこだわりがなく知識はゼロ。今からは想像もつかない状況です。

1997年秋、その素人の認識を一変させる衝撃的な映画体験がありました。

それはワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田#5 THX(SDDS)で鑑賞したロバート・ゼメキス監督作品『コンタクト』。THXシアターとSDDSによる迫真の音響はこれまでの映画館のイメージを塗り替え、今でも鮮烈な記憶として覚えています。
それまでもシネコンでの鑑賞経験はあったのですが設備面でロードショー館との大きな違いはまだ認識していませんでしたし、
当時はシネコンでも非デジタル音響館が多くありましたね。『コンタクト』の音響が高品質だったことに加えて、従来の映画館と大きく違う音響効果を感じたWMC東岸和田THXシアター体験で、私は映画館の音響や設備に関心を持つようになりました。

同年同所で鑑賞した『タイタニック』でも素晴らしい映画音響体験を味わい、THXの存在や映画館には品質レベルや性能の違いがあることをはじめて知りました。特に今はなき梅田スカラ座で鑑賞した『スター・ウォーズ 特別篇』の大劇場らしい大味な音響との差は歴然でした。それ以降ロードショー館に行く機会は少なくなり、シネコン通いが続くようになりました。

1年後の1998年秋には迫力音響映画の金字塔『プライベート・ライアン』をワーナー・マイカル・シネマズ海老名#7 THX(dts)で鑑賞。Gary Rydstromらの手によって制作された迫真の音響効果は、戦場の狂気を疑似体験するのに不足なしと言えるでしょう。WMC海老名#7 THXのハイレベルな音響性能も相まって、忘れられぬ映画体験となりました。これらがきっかけでTHXには一目置くようになります。
後にアカデミー賞受賞記念のリバイバル上映がWMC海老名#5(SRD)で行われ見に行きました。#5はTHXではありませんが音響は優秀で見事にSRDのポテンシャルを発揮していました。初期WMC中規模館のリファレンスともいえる見事な箱だと思います。

時を同じくして映画館での勤務を開始、映画館音響の世界にドップリと浸っていきました…。


・もっと情報を!

2001年にパソコンを購入、さっそくインターネットで映画館情報のホームページを探し始めたのですが、詳細情報を掲載したサイトは多くありませんでした。
もっと映画館のことが知りたい…、もっと情報がほしい…。

インターネットで調べればいくらでも情報が得られると思っていましたが、映画館の情報はとても少なかったのです。関心のある人が少ないのか、それとも情報として表に出てこないのか。

2001年頃はシネコン建設ラッシュの時期に相当するので映画館に関心を持つ人が増え始めた時期だったと思います。DOLBYやTHXという専門用語も徐々に広く知られるようになった頃でしょう。映画館情報のサイトを検索するには少し時期尚早だったのかもしれません。

それでも興味深い情報を提供してくださる先達諸兄のサイトも少数ながら見つけることができました。これまで私が多くを学ばせていただいた諸兄のサイトをここにご紹介いたします(問題があるようでしたらご連絡ください)。

いいことがありますように 映画情報編
西脇唯さんファンのH-Snowさんが運営する映画情報サイト。映画関連会社の圧倒的なリンク数に注目。映画館情報としては東京都内の劇場レポートや、立川シネマシティの裏側レポートが必見。

映画館ブログ
その名の通り映画館の記事がいっぱいのhappysadさんのサイト。絶え間ない情報収集力と、時に辛辣で手厳しい文章批評は映画館ブログならでは。当サイトもご覧頂いていているとのこと、ありがとうございます。

映画館へ行こう
映画館情報掲示板では日本最大の情報量を持つ、お湯さんのサイト。最近は書き込みが停滞していますが過去ログは貴重な情報の宝庫。映画館の設備に一家言を持つ猛者が集まる掲示板です。当サイトをリンクして頂いています。ありがとうございます。
ちなみに映連のキャンペーンは「映画館に行こう!」です。

映写関連情報交換掲示板
紆余曲折を経て現在に至る貴重な映写専門掲示板。他にはない専門掲示板なのですが閑散としているのが残念です。

映写室だより
東京都町田市の映画館「まちえい」の映写技師まちえい子さんが運営していた映写情報ブログ。2006年12月15日の閉館に伴い閉鎖されました。現役映写技師のナマの記事が読める希少なサイトでありました。

しかるま亭
映画音響情報サイトの代名詞だったしかるまさんのサイト。残念ながら閉鎖されました。こちらを愛読されていた方は多いのではないでしょうか。

シネマ茶屋すぷろけっと
現在はブログを中心に更新されている、じんけしさんのサイト。以前からのホームページには渾身の映画館特集記事、映画館の評価などボリュームたっぷりな読み物が充実しています。本格派の特集が組まれているので本として出版できそうです。当サイトにリンクして頂き、ありがとうございます。

ロボット映写Kの映写日誌
現役映写技師Kさんのブログ。豊富な経験に裏打ちされたプロの仕事振りが垣間見え勉強になります。日本製映写機シネフォワードを使用されているようです。

THXおたっきーず
シネプレックス幕張を愛するTHXオタッキーさんのサイト。ハンドルネームに反してTHXよりHDCSが好みのようにお見受けします。劇場遠征の行動力にはただただ感服です。

とある元映写技師の日常。あるいは、次期社長漫遊記。
映写のプリント編集を分かりやすく紹介されている映写屋さんのサイト。ノンリと全自動映写機の説明は他では見られないユニークなものです。

どんくらの映画わくわくどきどき
映画の感想とあわせて映画館の感想・所見を書き記しているどんくらさんのサイト。映画館評のサイトは数少ないので注目しております。

ねこ目大好きふり好き日記
大阪府在住のひろろさんのサイト。時々映画館の音響レポートが掲載されます。TOHOシネマズなんば#2が特に良かったとのことなので行ってみたいですね。当サイトをご紹介頂きありがとうございます。

production note of < kaname's favourite things!! >
映画館のオープン情報では他の追随を許さぬkanameさんのサイト。へえ、こんなところにも映画館ができるのかとこちらではいつも感心しきりです。

港町キネマ通り
全国の映画館を取材して構成された記事は貴重な記録で、閉館した映画館の在りし日の姿も克明に記録されていて感慨深いです。ブログも運営されています。私もこちらのような記録を残せるように頑張りたいです。


・なければ作るしかない

諸兄のサイトで様々な情報・知識をいただき、見識を深めることができました。そのうちに自分も映画館のことを多くの方々に知っていただきたいと思い、『映写室からのつぶやき』を開設する運びとなりました。
開設にあたっては来訪者は少なくても良いからできるだけマニアックで新鮮味のある他にはあまりないような記事を平易な文章で書くことを基本としたためにコアな話題が多いと思います。表題に通し番号をつけているのはコンテンツの検索が難しいブログの特性を考慮して目次変わりに活用しているのと、File.1から読み進めていただくことを前提に記述しているためで、回を重ねるごとに用語解説を徐々に省き、よりマニアックな内容に進んでいく形式をとっています。

当初はブログではなくホームページで作成したかったのですが、パソコンやHTMLの知識が無いので手軽に更新できるウェブログ形式のサイトに落ち着きました。結果的には制作に専門的な知識もいらないので作成・更新には好都合だったと思います。当サイトは@niftyが提供するココログを使用しています。

編集方針として自分が紹介したい、読みたいと思うような記事を優先にして記述しています。また他ではあまり紹介されないような事柄や映画館の舞台裏など「ムダ知識」を中心とした記事編成をできるだけ心がけています。ブログ名の由来もここからきています。狭い範囲で深い話題を提供していきたいと思っていますので当サイトをご覧頂いても日常生活には何も得にならないことでしょう(笑)。メールやコメントで頂いたご提案やご感想は随時サイト運営の参考としています。

こうして2006年1月19日に当サイトはひっそりと産声を上げました。開設後の数日は来訪者がほとんどいない中での虚しい更新を続け、そのうちにポツポツと検索で訪れる方が増え更新にも励みが出てくるようになりました。やはり気にしていないつもりでもアクセス数は意識をしてしまうようです。
開設から2週間が経った2月6日に
Yahoo!Japanの映画館カテゴリへの公式登録を受理され、Yahoo!Japanの登録サイトになりました。この影響で一時的に爆発的なアクセス数を更新し、Yahoo!Japanの影響力の大きさには驚かされました。

最初の目標だった50回の更新は無事に終わり、次の目標の150回更新もこのまま順調に行けば達成できそうです。150回以降も時間の許す限り更新は続けていきたいと現時点では考えておりますので、ご指導よろしくお願い申し上げます。


・映写室からのつぶやき 全記事リスト

映写室からのつぶやき メインページです
Information 管理人のプロフィールとサイトポリシー
Mail メールはこちらからどうぞ
アンケート ご意見、ご感想、ご要望…etc その他、何でもお気軽にどうぞ
取材依頼受付 全国出張し、当サイトでご紹介いたします 
おすすめアイテム集 「映写室からのつぶやき」が厳選したアイテムをご紹介

File.1 新規オープンです サイト開設のごあいさつ
File.2 映画の誕生 感光材料の発見から活動写真誕生までの略史
File.3 全米No,1大ヒットの謎 ちまたに溢れる「No.1ヒット」の真相とは?
File.4 飲食業で成り立つ映画館 興収だけでは苦しい…映画館の台所事情
File.5 空飛ぶ映画館 機内サービス映画はこうして選定される
File.6 全席指定制のメリット 指定席制度の舞台裏
File.7 映写窓からこんにちは ただのガラスにも一工夫!
File.8 表裏一体のポスター 映画ポスターは裏面にも注目
File.9 「男たちの大和/YAMATO」 幻の三分間 公開直前にお蔵入り
File.10 ピクサー、ディズニー傘下へ ディズニーは強引です…
File.11 黒船~シネコンの出航 WMCの与えた衝撃
File.12 シネコン~その革新性 映画館革命 シネコンが生んだ合理性とは
File.13 シネコンの隆盛と既存館の衰退 盛者必衰の理哉…
File.14 映画館は都心回帰へ シネコン立地の変化と潰し合い
File.15 消え行く緞帳 映画館から消滅する日も近い!?
File.16 浅草から封切館が消えた 都内最大級だった封切・名画座両立館
File.17 映画館従業員は図工がお得意!? ひそかな愉しみ
File.18 試写用プリント"0号" プリント制作はアナログ作業です
File.19 ポップコーン百花繚乱 ポップコーンにも技あり!各社の名物メニュー
File.20 映画はお茶の間で見る時代? 映画ボーダーレス時代の到来??
File.21 テスト試写 作品を鑑賞している余裕なんてありません!
File.22 御礼 皆様に感謝!! Yahoo!Japan登録のご報告
File.23 映画館の給与 映画館勤めも楽じゃない~
File.24 アードマン、ジブリを制す 『ウォレスとグルミット』偉業達成
File.25 予告編と特報 予告編にも種類があるのですねえ
File.26 予告編のスコア 音楽貸し借り大作戦
File.27 ヒットの証・大入袋 日本ならではのアイテム
File.28 映画館はパニックルーム!? 映画館ではあなたの悲鳴は聞こえない
File.29 着せ替え座席 交換できるからといって汚さないで!
File.30 目次を作りました いまご覧のこのページです
File.31 スロープからスタジアムへ 座席配置構造のあれこれ
File.32 すくい技 カスを作らず、入れず、入れさせない
File.33 チームワークの映写業務 多数の映写機を少人数でさばく
File.34 松竹あんぱん 映画会社がなぜあんぱんを…?謎です
File.35 良い子はお家へ 翌日まで我慢してください
File.36 続映と打ち切り 上映期間を見抜こう
File.37 新宿松竹会館が建替え 雀荘映画館・ピカ4は伝説となる…
File.38 映画ロケ積極県・香川 観光振興に映画が貢献
File.39 伝説を呼ぶ!イッキミ 映画クレヨンしんちゃんが六本木に集結
File.40 圧縮回収 ただ捨てるではなくコンパクトに捨てる合わせ技
File.41 ミリオンシアター 100万人が一流集客力の証
File.42 VIRGIN消滅 東宝の勢いを象徴?
File.43 スクリーンブッキング シネコンのスクリーン割り当て事情
File.44 香りを楽しむ アロマテラピー型映画館が登場するかも
File.45 定価1,800円 映画鑑賞料金が下落しないわけ
File.46 ゴールデンウィーク 映画館でお待ちしております
File.47 商品知識 より良いサービスと顧客満足のために
File.48 劇場スタッフの勤務意識 お堅い話ですけどよりよい映画館のために
File.49 ステータスパネル 初めて見るとまるで暗号
File.50 庁舎映画館 議場を映画館にする荒業登場
File.51 新宿松竹会館メモリアル 1 永遠なれピカデリー 連載第一回目
File.52 新宿松竹会館メモリアル 2 ピカデリー正面の姿 連載第二回目
File.53 新宿松竹会館メモリアル 3 細部まで建築鑑賞 連載第三回目
File.54 新宿松竹会館メモリアル 4 手描き看板ギャラリー 連載第四回目
File.55 新宿松竹会館メモリアル 5 ピカデリーとスナップ写真 連載第五回目
File.56 新宿松竹会館メモリアル 6 ピカ4徹底解剖 連載第六回目
File.57 新宿松竹会館メモリアル 7 とにかくでかいピカ1 連載第七回目
File.58 新宿松竹会館メモリアル 8 また会う日まで 連載最終回
File.59 新宿松竹会館建替え続報 新劇場の情報をご紹介
File.60 場内音楽 幕間BGMのセレクトは劇場の個性
File.61 東西最新シネコン 贅を尽くした映画館、その中身は
File.62 梅雨対策in映画館 映画館での梅雨時期対策とは
File.63 劇場の格付け…? 映画料金と設備投資は比例しない
File.64 映画と怪談 怖いもの大好きな映画界
File.65 博多駅争奪戦 九州の覇権を賭けた東宝VS東映の一戦
File.66 本当に満席? 誰も座らない謎のシートがあるのです
File.67 予告編と未公開シーン 映画予告はお宝映像がいっぱい
File.68 ロビー放送
放送まで気配りをしてこそ良い映画館
File.69 プログラム販売 プログラムを楽しんでみよう
File.70 ワーナー・マイカル創立15周年 WMC15年目の秋
File.71 映画祭とフィルムの山 映画祭では映写担当も大忙し
File.72 セクション配置 映画館のお仕事は大きく分けて7つあるんです
File.73 セクション選び 自分に向いたセクションを探してみよう
File.74 託されたシャシン 映写業務の責任と心構えをうるさくご紹介…
File.75 新宿プラザ劇場が休館 年季の入った劇場ゆえの改修休館
File.76 フィリップ・ノワレ氏 逝く 映写スタッフにとっても永遠の名優
File.77 新宿バルト9が始動 映画館の街・新宿に東映がシネコンを建設
File.78 幕間インターバル 上映スケジュールの合間は走り回ってます
File.79 WMC石巻閉館 宮城県第一号のシネコンが閉館
File.80 新宿バルト9続報 日本一・日本初がめじろ押し
File.81 単独鑑賞 レディース・デイと女性単独客の関係
File.82 映画館マニア 映画館にも熱狂的マニアが存在
File.83 映画館設備マニア
 音響に厳しいマニアの実態
File.84 フィルムと検査機 ドラマ『LOST』の受難と荷物検査機の恐怖
File.85 アルバイト採用シーズン 大量採用の時期こそ映画館に応募しよう
File.86 権限委譲 スタッフの信頼が成立しなければお客様にもご迷惑です
File.87 IMAXメモリアル 1 東京品川のIMAXシアターが閉館 連載一回目
File.88 IMAXメモリアル 2 巨大なスクリーンが圧巻 連載二回目
File.89 IMAXメモリアル 3 軽井沢町まで行ってきました 連載三回目
File.90 IMAXメモリアル 4 外観が客家円楼に似ている…? 連載四回目
File.91 IMAXメモリアル 5
 品川に劣らぬ設備を誇ります 連載五回目
File.92 IMAXメモリアル 6
 完全閉館と再起への道 連載最終回
File.93 人海戦術 猫の手も借りたい混雑時の場内清掃
File.94 事故報告書 恐怖!映写専用の始末書は全国に配信される
File.95 箱の静的雰囲気 劇場によって聴こえ方の雰囲気が違うのはなぜ!?
File.96 はじめての映写 覚えることがいっぱいで最初はキツイかも
File.97 気温と動員数 風が吹けば桶屋が、真夏日は映画館が儲かる
File.98 WMC × JAL 映画を見たお金で大空にFly!
File.99 応答セヨ! 業務と無線を一挙に対処する姿は通信兵?

振り返ってみれば実に色んなことを好き勝手に書き綴ってきたなと思います。毎回コンテンツの選定には頭を悩ましておりますので、ご要望がございましたらお気軽にメールでご連絡いただけたら幸いです。


・サイトの主な履歴

2006年1月19日
 映写室からのつぶやき開設
2006年2月6日
 Yahoo!Japan公式登録サイトに承認
2006年2月7日
 1,000アクセス達成
2006年2月19日
 もくじページを新設
2006年3月8日
 メールフォームアンケートフォームを新設
2006年5月12日
 10,000アクセス達成
2006年5月17日
 連載特集 新宿松竹会館メモリアルを開始(~6月2日 全9回)
2006年6月24日
 サイドバーに検索ウィンドウを新設
2006年8月13日
 20,000アクセス達成
2006年9月11日
 取材依頼受付フォームを新設
2006年9月25日
 サイドバーに人気記事ランキングを新設
2006年10月11日
 人気ブログランキングに参加開始
2006年10月27日
 30,000アクセス達成
2006年11月6日
 テクノラティに登録

2007年

2007年1月12日
 40,000アクセス達成
2007年2月11日
 50,000アクセス達成
2007年3月20日
 60,000アクセス達成
2007年3月28日
 ソーシャル・ネットワーキング・サービス mixiに参加
2007年4月12日
 連載特集 IMAXメモリアルを開始(~6月13日全6回)
2007年5月3日
 70,000アクセス達成
2007年6月7日
 80,000アクセス達成
2007年7月10日
 『art&mode』誌に取材協力
2007年7月26日
 90,000アクセス達成
2007年9月8日
 100,000アクセス達成
2007年9月9日
 サイドバーに投票コーナーを新設
2007年10月18日
 人気ブログランキングへの参加を終了


・100回記念プレゼント企画!

今回は100回目更新記念として、恥ずかしながら当サイトが取材協力をさせて頂いた『art&mode』誌(特集:「映画館って本当に、いいですよね。」)を抽選で1名様にプレゼントいたします。

本誌は建築資材の製造販売会社様の季刊誌ですが、映画館専門誌かと見まごうばかりの充実した特集となっています。シネコンのロビーデザインや映画館の音響設備などのマニアックな内容にも触れられておりビジュアルも美しく編集者さんの熱意が伝わる一冊に仕上がっています。

ご希望の方はこちらに氏名・メールアドレス・お届け先住所をご記入のうえご送信ください。ご住所非公開をご希望の方は最寄の郵便局留めも承ります。局留め希望の方は、お受け取り希望の郵便局名(所在地の市区町村名を併記してください)とお受取人氏名・メールアドレスを記入して送信してください。郵便局留宛でお送りいたします。
どうぞ皆様奮ってご応募くださいませ
。※2007年12月14日(金)しめきりです。


・今後の更新

今後もゆっくりではありますが更新を続けてまいります。ご意見ご感想も随時受け付けておりますのでお気軽にお寄せください。サイト運営の励みになります。今後とも映写室からのつぶやきをご愛顧いただきますようよろしくお願い申し上げます。


ご意見・ご感想・メールはこちらから
映写室からのつぶやき特設
アンケート回答募集中
映画館・映画関係者様からの
取材依頼受付中

| | コメント (9) | トラックバック (0)

2006年7月28日 (金)

File.64 映画と怪談

今年の梅雨は暑いだけではなく、九州や北陸を中心に集中的な降雨が続いていて連日のニュースから目が離せません。例年よりも梅雨明けがずれこむようですが、一刻も早く現状から脱してほしいと祈るばかりです。

この蒸し暑い季節は、何かと涼を求めたくなりますね。今回は少し趣向を変えて映画と劇場にまつわる怪談(というほどのものでもありませんが)をご紹介したいと思います。

日本の映画業界において験担ぎ(げんかつぎ)は日常的で、映画の製作前には関係者が揃って作品の成功を願うお祓いを行うことがあります。怪談や心霊などとは関係なく、これはもう形式的なお決まりの儀式と言えます。
興行界における怪談では
『東海道四谷怪談』でのお岩さんにまつわるものが最も有名で、四谷怪談を歌舞伎や映画で興行する際には於岩稲荷田宮神社を参詣するのが通例。お岩さんによる祟りの話は広く知られるところですが、実際のお岩さんは貞女の鑑ともいうべき女性で、ほとんどは話題作りのための創作と言われています。もっとも、鶴屋南北の原作によって文政期に初上演されたときは大掛かりで凝った舞台装置によって幾度かの事故が起きたため、それがこの有名な祟り伝説の起こりと言われています。

海外で有名なのはやはり『ポルターガイスト』(1982)。シリーズ第三作目の撮影直後に主演のヘザー・オルーク氏が弱冠12歳で他界して大きく報道されました。邦題が『ポルターガイスト3/少女の霊に捧ぐ…』だったのはあまりにもやり過ぎな感じが否めません。このシリーズでは多くのスタッフにも不幸が降りかかったと噂されていますが、製作のスピルバーグ氏をはじめ主要スタッフの多くが今では大御所面々で、現在も一線で活躍中であることを考えればどこまでが本当かよく分かりませんね。

このように心霊的な出来事を宣伝やネタに使ってしまうことも映画業界ではよくあることで、『サスペリア』(1977)ではタクシーの窓ガラスに霊の顔が映っていると大騒ぎになりましたが、これは制作スタッフのお遊びでわざと演出されたものが後々にまで語り継がれている良い例です。

他にも例は枚挙に暇がありません。
最近だと『オーメン』(2006)では撮影スチール写真に怪奇な影が写ったり、セットのライトが破裂して大惨事寸前の事態となったとか、20世紀FOXジャパンの宣伝部でスタッフが相次いで右目に痛みを訴えるなどの現象が話題になりました。
『心霊写真』(2004)は本国タイでは怪奇現象が続発して、日本の配給会社に「注意するように」と異例の通達。フタを開けてみれば公開予定の映画館スタッフとその妹さんや母親が骨折、作品中の心霊写真を入れた配給会社のパソコンが不調になったり携帯電話がONとOFFを繰り返すなどトラブルが続いたために配給元クロックワークスが急遽、出雲大社でお祓いする事態になったそう…。
『ノロイ』(2005)では関係者がもうこの映画には関わりたくないと言うことで名前が残るエンドロールを全てカット。

うーん、ネタ作りに余念がないというか超常現象の神秘といいますか。こういったゴシップがあればあるほど、ホラー映画は世間の注目を浴びるので…。


一方で映画館でもこれまた怪談話はあり、みなさん怖いものが好きなのだと感じさせられます。どこの映画館でも1つや2つくらいは語り継がれる怖い「ウワサ」があったりしておもしろいものです。いくつかピックアップしてみましょう。

・朝の営業前、当然誰も座っていないはずの座席がビショ濡れになっていた
・上映終了後に場内を点検中、スタッフは帰宅して他に誰もいない真っ暗な映写窓から何者かがこっちを覗いていた
・映写機器が原因不明な不調を繰り返す
・営業終了後の場内、ロビー、映写室などで動く謎の人影
・誰もいない劇場内から泣き声が聞こえてきた
・スタッフが交信に使う通信機から見知らぬ不気味な声での応答があった
・ホラー映画で特定の場面で映写機がトラブルを起こす
・劇場の入口扉が勝手に開く…などなど


いろいろとあるものですね。神奈川県内のとある映画館では、トイレで自殺があったとかでスタッフの間では怪現象がまことしやかに伝えられていたりします。
営業後、深夜の映画館は静まり返って結構不気味で、照明を落とした劇場内に入ってみるとその暗闇と静寂に吸い込まれそうな錯覚に陥ったりします。そういった不安や心理が「ウワサ」の原因なのかもしれませんね。

映画と怪談は切っても切れない関係。ウソかマコトかはともかく特にホラーやオカルトといったジャンルの映画では今後もこの蜜月関係は続いていくことでしょう。これら全てのエピソードが事実ならとても怖いですが、さて本当のところはどうなのでしょうか!?

| | コメント (4) | トラックバック (0)